2010 Fiscal Year Annual Research Report
RFIDを用いた農作業自動認識システムにおける作業判別手法の開発
Project/Area Number |
21780240
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Research Institution | National Agriculture and Food Research Organization |
Principal Investigator |
菅原 幸治 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 中央農業総合研究センター・フィールドモニタリング研究チーム, 主任研究員 (60355485)
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Keywords | 農作業 / 自動認識 / RFID |
Research Abstract |
本研究の目的は、RFIDを用いた農作業自動認識システムにおいて、収集されるRFID読み取りデータから自動的に作業内容を判別して記録するための作業判別手法を開発することである。ポイントは、作業中における無意識的なRFIDの読み取りによって記録された作業対象物の組み合わせや順序から作業内容を判別するアルゴリズムの策定であり、パターン認識手法を用いた作業判別アルゴリズムのプログラムを開発する。本年度の研究内容を以下に示す。 1.昨年度構築したウェアラブル型の農作業自動認識システムの試験環境を用い、農薬の調整や散布、果実の収穫や搬出などの作業を想定して、実際の作業現場における各作業対象物のRFIDタグの読み取り試験を行った。作業者が作業中に対象物に触れる位置に予めタグを貼付することで、実場面での作業においても高い精度でタグが読み取られ、自動データ収集が可能であることを確認した。 2.1の現場作業試験で収集された時系列的なRFID読み取りデータを用いて、特定の作業中における特徴的な動作に対応するデータを抽出し、これらをカテゴライズして「動作パターン」のデータを求めた。その上で、主にベイズ推定を応用して、作業中のRFID読み取りデータに対するパターンマッチングにより、動作ならびに作業内容の自動判別が可能となることを確認した。 次年度は、確率論的なパターンマッチングや機械学習の手法を用いて作業判別アルゴリズムを改良する。さらに、引き続き実際の作業現場においてRFID読み取り試験を実施し、収集したデータから、作業判別プログラムによって正確に動作や作業内容を判別できるかどうかの精度を検証・評価する。
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Research Products
(2 results)