2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21780302
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Research Institution | Gunma National College of Technology |
Principal Investigator |
正木 久子 (大岡 久子) 群馬工業高等専門学校, その他部局等, 講師 (00390526)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | ホンモンジゴケ / 無菌培養 |
Research Abstract |
これまでに無菌的な原糸体を得ることに成功していたが,原糸体の生育は非常に遅く,実験材料として用いるための安定供給が難しかった.原糸体増殖の効率的な培養条件を検討するため,いくつかの培地を用いて生育調査を行った.また銅濃度を8条件(0~300ppm)設定し,培地の種類と銅濃度の違いによるホンモンジゴケの銅に対する生育特性を調査した. 生育特性を評価するにあたって,培地の種類を変えたことによって二次元的な伸長に加えて上方向への伸長が見られたことや,原糸体の太さや密度においても差が生じたことから,これまでの伸長面積だけでは原糸体の生育特性の評価を行うには不十分であると考えた.そこで別の指標を用いて評価を行った結果,伸長面積による比較だけでは見られなかった培地条件の違いによる差が,今回導入した指標においては評価することが可能となった.また培地の種類によって,銅に対する生育特性に異なる傾向が見られ,ある培地においては銅存在下で生長が促進されることが分かった.今後,この成分の特定を行うことによりホンモンジゴケにおける銅耐性機構の解明につながると考えられる. ホンモンジゴケ以外の植物において銅蓄積に関与するとされる膜タンパク質の遺伝子と,銅の存在下で発現を増加させ銅耐性を向上させることが知られている遺伝子に注目し,プライマーの設計を行い,RT-PCRによる発現解析を行った.膜タンパク質の結果では目的増幅産物が確認できず,プライマーの設計に用いたヒメツリガネゴケとホンモンジゴケでは配列において大きく異なる部分があるということが明らかにされた.またこの部分の配列に銅耐性に関与する遺伝子が存在している可能性も示唆された.昨年度までに解析を進めているNACファミリーについては,銅処理条件の差によって発現に差がみられたものがあった.今後,再現性の確認及び目的遺伝子の機能解析を進めていく方針である.
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)