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2009 Fiscal Year Annual Research Report

置換基効果を基盤とする高精度エン-インメタセシス反応の開発

Research Project

Project/Area Number 21790023
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

今堀 龍志  Kumamoto University, 大学院・先導機構, 特任助教 (90433515)

Keywordsエン-インメタセシス / 置換基効果 / タンデム反応 / 選択性制御 / 反応機構解析 / 水素結合
Research Abstract

限られた元素資源を有効に活用し,我々の生活の維持、向上に必要な薬や化学材料といった様々な化合物質を生産する「持続型化学」を実現するためには、効率的かつ選択的な高精度分子変換法の開発が必須である。本研究では、原子効率、多段階反応への適用性等の観点から、次世代型化学に対する潜在能力の高いエンーインメタセシス反応において、置換基効果を活用した反応性と選択性の制御を行い、高精度エン・インメタセシス反応の開発を目的とする。
これまでの研究から、エン・イン閉環メタセシス反応においてアリルヒドロキシ基の加速効果を見いだし、反応機構解析からアリルヒドロキシ基によるオレフィン活性化効果が示唆されている。この活性化効果を活用し、エン・インメタセシスの選択性制御を行った。
マルチエン化合物において、エン構造をそれぞれ区別して選択的(グループ選択的)に修飾することができれば、効率的分子変換へと繋がる。アリルヒドロキシ基のオレフィン活性化効果を活用してエン講造の識別化を行い、グループ選択的な反応を開発した。また、グループ選択的エンーインメタセシス反応後、連続的にメタセシス反応を行い、方向選択的かタンデムエンーインメタセシスを実現した。現在、これらの反応を様々な基質に対して適用し、適用範囲の解明を行っている。
また、アリルヒドノキシ基の活性化効果のメカニズムについても解明を試み、溶媒の誘電率がアリルヒドロキシ基の効果の発現に大きく影響することが明らかとなった。この結果は、アリルヒドロキシ基の活性化効果が水素結合相互作用に由来することを示唆している。メカニズム解明を目指し、更に研究を進めている。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Hydrogen-bonding induced efficient and selective enyne metathesis2010

    • Author(s)
      今堀龍志
    • Organizer
      第8回超分子・超構造科学国際フォーラム
    • Place of Presentation
      熊本大学工学部百周年記念館
    • Year and Date
      2010-01-14

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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