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2010 Fiscal Year Annual Research Report

置換基効果を基盤とする高精度エンーインメタセシス反応の開発

Research Project

Project/Area Number 21790023
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

今堀 龍志  熊本大学, 大学院・先導機構, 特任助教 (90433515)

Keywordsエン-インメタセシス / 置換基効果 / タンデム反応 / 選択性制御
Research Abstract

限られた元素資源を有効に活用し、我々の生活の維持、向上に必要な薬や化学材料といった様々な化合物質を生産する「持続型化学」を実現するためには、効率的かつ選択的な高精度分子変換法の開発が必須である。本研究では、原子効率、多段階反応への適用性等の観点から、次世代型化学に対する潜在能力の高いエン-インメタセシス反応において、置換基効果を活用した反応性と選択性の制御を行い、高精度エン-インメタセシス反応の開発を目的とする。
これまでの研究から、エン-イン閉環メタセシス反応においてアリルヒドロキシ基の加速効果を見いだし、反応機構解析からアリルヒドロキシ基によるオレフィン活性化効果が示唆されている。本研究課題では、この活性化効果を活用し、エン-インメタセシスの選択性制御を行った。昨年度の研究において、アリルヒドロキシ基のオレフィン活性化効果を活用したエン構造の識別化によるグループ選択的な反応を開発している。また、グループ選択的エン-インメタセシス反応後、連続的にメタセシス反応を行い、方向撰択的なタンデムエン-インメタセシスを実現した。本年度は、これらの反応の適用範囲の解明を行った。6員環形成と5員環形成が競合する系において、アリルヒドロシ基によって環化形式を制御可能であることが分かった。また、アリルヒドロキシ基を保護することによって環化形式を逆転させることも可能となった。現在、適用範囲の解明を更に進めている。

  • Research Products

    (2 results)

All 2010

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 置換基効果を活用する分子内タンデムエン-インメタセシス反応の方向性制御2010

    • Author(s)
      今堀龍志、宇野亨、栗原清二、高畑廣紀
    • Organizer
      第27回 日本薬学会九州支部大会
    • Place of Presentation
      長崎大学大学院医歯薬学総合研究科
    • Year and Date
      20101211-20101212
  • [Presentation] 基質-触媒間相互作用を利用する方向性制御タンデムエン-インメタセシス反応2010

    • Author(s)
      今堀龍志、宇野亨、栗原清二、鏑木英里、高畑廣紀
    • Organizer
      2010年 日本化学会西日本大会
    • Place of Presentation
      熊本大学
    • Year and Date
      20101106-20101107

URL: 

Published: 2012-07-19  

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