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2009 Fiscal Year Annual Research Report

プロテオミクスを利用した受精能獲得過程における精子放出タンパク質の機能解析

Research Project

Project/Area Number 21790084
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

竹尾 透  Kumamoto University, 生命資源研究・支援センター, 助教 (10517014)

Keywords受精 / 精子 / プロテオミクス / シクロデキストリン
Research Abstract

我々は、先に受精能賦活作用を示すシクロデキストリンが、マウス精子の受精能獲得過程において、タンパク質の放出を促進するという興味深い知見を明らかにした。そこで本研究では、精子の受精能獲得前後におけるタンパク質量の変動解析および精子放出タンパク質の同定・機能解析を行うことにより、精子の受精能を制御する分子および調節機構の解明を試みた。以下に、本研究により得られた知見を要約する。まず、マウス精子の解析に利用するプロテオミクス技術の開発を行い、詳細な条件検討を進めた結果、タンパク質を高感度に検出できる解析条件を確立した。本手法を用いてマウス精子を解析した結果、2,488種類という膨大な数の精子を構成するタンパク質の同定に成功した。マウス精子を構成するタンパク質の全体像を明らかにすることは、受精機能に関与する未知の候補分子を探索する上で、貴重な参考資料になると考えられる。また、本手法を用いて、受精能獲得過程における精子構成タンパク質の変動解析および精子放出タンパク質の同定を行った。その結果、精子の受精能獲得過程において、顕著に精子中タンパク質の減少が認められ、多くの精子放出タンパク質の同定に成功した。本研究により、マウス精子における高感度タンパク質検出を可能とするプロテオミクス技術の開発に成功し、マウス精子構成タンパク質の網羅解析や精子放出タンパク質の同定が可能であることを実証した。さらに、同定された精子放出タンパク質は、精子の受精能の調節に関与する可能性が考えられ、精子の受精能調節に関与する新規分子や受精能制御機構の解明が期待できる。

  • Research Products

    (2 results)

All 2009 Other

All Presentation (1 results) Remarks (1 results)

  • [Presentation] マウス精子のプロテオミクス2009

    • Author(s)
      竹尾透
    • Organizer
      第23回動物生殖工学研究会
    • Place of Presentation
      北里大学(東京都)
    • Year and Date
      2009-12-05
  • [Remarks]

    • URL

      http://card.medic.kumamoto-u.ac.jp/card/japanese/kenkyu/sigen/gakkai/index.html

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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