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2009 Fiscal Year Annual Research Report

新規カンナビノイド受容体GPR55とその内在性リガンドの生理的意義の解明

Research Project

Project/Area Number 21790095
Research InstitutionTeikyo University

Principal Investigator

岡 沙織  Teikyo University, 薬学部, 助教 (80439562)

Keywordsカンナビノイド / GPR55 / オーファン受容体 / 生理活性脂質 / リゾリン脂質 / リゾホスファチジルイノシトール
Research Abstract

GPR55は、ヒトでは319個のアミノ酸からなるクラスA(ロドプシン様)Gタンパク質共役型受容体である。我々は、ヒトGPR55を発現させたHEK293細胞を用いてリガンドの探索を行い、リゾリン脂質の一種であるリゾホスファチジルイノシトール(LPI)が、GPR55を介して、ERK(p42/44MAPキナーゼ)のリン酸化や細胞内カルシウム応答を引き起こすこと、種々のLPI分子種のうち、グリセロール骨格の2位にアラキドン酸が結合した2-アラキドノイルLPIが最も強い活性を示すことなどを報告してきた。しかし、GPR55とその内在性リガンドであるLPIの生理的な意義はまだよく分かっていない。ところで、GPR55はG_<12/13>と共役していることが報告されている。そこで今回の研究では、G_<12/13>を介した作用に注目して実験を行った。まず、G_<12/13>の下流にあるRhoAに及ぼす影響を調べたところ、LPIは、GPR55を介してRhoAを強く活性化することが分かった。次に、RhoAを介して引き起こされる作用について調べた。その結果、LPIは、GPR55及びRhoAを介して細胞のrounding及びストレスファイバーの形成を引き起こすことが分かった。また、LPIはGPR55を発現させたHEK293細胞のp38 MAPキナーゼ及びその下流の転写因子であるATF-2(Activating transcription factor 2)のリン酸化を起こすことも明らかとなった。一方、GPR55の発現をRT-PCRにより調べたところ、GPR55は脳の他、脾臓や胸腺といった免疫系の組織に比較的多量に発現していることが確認された。このことから、LPIはこれらの組織でG_<12/13>及びRhoAを介して細胞骨格系の制御やストレス応答等において何らかの役割を担っていると考えられる。

  • Research Products

    (5 results)

All 2009

All Presentation (5 results)

  • [Presentation] 新規リゾリン脂質受容体の探索2009

    • Author(s)
      岡沙織, 他
    • Organizer
      第82回日本生化学会大会
    • Place of Presentation
      神戸ポートアイランド
    • Year and Date
      2009-10-22
  • [Presentation] GPR55発現細胞のリゾホスファチジルイノシトール(LPI)によるRhoを介した活性化2009

    • Author(s)
      岡沙織, 他
    • Organizer
      第51回日本脂質生化学会
    • Place of Presentation
      ウィルあいち(名古屋)
    • Year and Date
      2009-07-31
  • [Presentation] LYSOPHOSPHATIDYLINOSITOL INDUCES RAPID PHOSPHORYLATION OF P38 MITOGEN-ACTIVATING PROTE-N KINASE IN HEK293 CELLS EXPRESSING GPR552009

    • Author(s)
      岡沙織, 他
    • Organizer
      国際カンナビノイド会議(ICRS)
    • Place of Presentation
      ST. CHARLES, ILLINOIS USA
    • Year and Date
      2009-07-08
  • [Presentation] Gタンパク質共役型受容体GPR55発現細胞のリゾホスファチジルイノシトール(LPI)によるRhoAを介した活性化2009

    • Author(s)
      岡沙織, 他
    • Organizer
      第10回Pharmaco-Hematologyシンポジウム
    • Place of Presentation
      日本薬学会長井記念館
    • Year and Date
      2009-06-20
  • [Presentation] EFECTS OF 2-ARACHIDONOYL LYSOPHOSPHATIDYLINOSITOL ON HEK293 CELLS EXPRESSING GPR552009

    • Author(s)
      岡沙織, 他
    • Organizer
      4th International Conference on Phospholipase A2 and Lipid Mediators (PLM2009)
    • Place of Presentation
      学術総合センター(竹橋)
    • Year and Date
      2009-05-27

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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