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2009 Fiscal Year Annual Research Report

暑熱環境下における起立耐性と血流調節

Research Project

Project/Area Number 21790225
Research InstitutionNara Women's University

Principal Investigator

芝崎 学  Nara Women's University, 大学院・人間文化研究科, 准教授 (00314526)

Keywords暑熱負荷 / 皮膚血管収縮反応性 / 皮膚血管拡張 / 起立性耐性 / 血液貯留 / マイクロダイアリシス
Research Abstract

暑熱環境下に曝露されると、起立耐性が低下することが報告されている。これには体温調節、体液調節、そして循環調節の調節機能低下が相互に関連していると考えられている。本研究では、熱中症の一つである熱失神に注目し、暑熱負荷と起立耐性低下に関する実験を実施した。
暑熱ストレスによって、皮膚血管が能動的に拡張し、皮膚血流量は増加する。本実験では水循環スーツを用い、舌窩温を約0.8℃上昇させた。暑熱負荷によって、皮膚血流量は負荷前の安静状態よりも約5倍まで上昇した。今回開発した下肢陰圧装置内で、下肢の血液貯留を測定しようとしたが、その手法が十分に機能しなかったために、暑熱負荷によって下肢への血液貯留が増加する傾向を示すものの、血管の漏出量を十分に評価することができなかった。現在、計測方法の改良を加え、パイロットテストを実施している。一方、起立耐性に影響すると考えられる筋原性の収縮反射であるVeno-arteriolar反射は暑熱負荷によってその変化度(血管収縮度)は下腿だけでなく前腕においても増加し、反射実験前安静時からの変化度は約5倍であった。皮膚血管収縮反応性を評価するために実施したマイクロダイアリシスによる多濃度ノルエピネフリンに対する反応性に有意差は認められないものの、暑熱負荷時にその収縮反応性は減弱した。これらの結果は、起立性ストレス時に神経伝達物質に依存しない筋原性の反射において、変化度は血管拡張レベルに依存するものの、その収縮反応性は血流量増加に影響されない可能性が示唆された。

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Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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