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2009 Fiscal Year Annual Research Report

脳の性分化決定因子としてのPGE2の新規役割の解明

Research Project

Project/Area Number 21790247
Research InstitutionJichi Medical University

Principal Investigator

土屋 裕義  Jichi Medical University, 医学部, 助教 (80508755)

Keywordsプロスタグランジン / テストステロン / 視床下部 / インドメタシン / 性行動
Research Abstract

あるプロスタグランジン受容体サブタイプの欠損マウスのメスで、成長後にオス型性行動が顕著に見られる性行動の逆転現象が観察され、それが血中テストステロン濃度の上昇によってもたらされることがこれまでの申請者の研究から示唆されている。そこで、メスでのテストステロン主要産生組織である卵巣を切除した欠損マウスで性行動を解析したところ、実際にオス型性行動は消失した。逆に、欠損マウスの血中濃度を再現すべくテストステロンを高濃度にしたモデルマウスではオス型性行動が非常に顕著に表れた。以上より、プロスタグランジンはメスの性ステロイドのホメオスタシスに影響を及ぼすことにより、性行動の変化をもたらしていると推察される。
また、in vitroの系ではセルライン化された新規の視床下部神経細胞を用いて解析を行った。この細胞を分化誘導後にプロスタグランジンで刺激すると、非常に顕著に神経突起を伸長させることがわかった。一方で、プロスタグランジン合成酵素阻害薬のインドメタシンを投与すると、対照群に比べて有意に突起伸長が抑制された。この結果はプロスタグランジンが神経細胞に作用し突起の伸長を促すことで、神経ネットワーク構築を誘導していることを示唆するものである。実際に、視床下部は性行動中枢であるだけでなく様々な他の生理機能の中枢であることも知られているため、今回の結果はより多様なプロスタグランジンの中枢性の生理機能に関連していることも考えられる。

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Published: 2011-06-15   Modified: 2016-04-21  

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