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2010 Fiscal Year Annual Research Report

グラム陰性菌のO抗原変換メカニズムの解析

Research Project

Project/Area Number 21790424
Research InstitutionUniversity of Miyazaki

Principal Investigator

井口 純  宮崎大学, IR推進機構, 助教 (00437948)

Keywords0抗原 / 大腸菌 / 水平伝播 / 157
Research Abstract

グラム陰性菌の表層に形成されるリポ多糖(LPS)は、0抗原、コア多糖、リピドAの3つの部分から成っている。0抗原は、構成される糖の組み合わせによって異なる抗原性を示し、これを利用して菌株の血清型別が行われている。また、菌体表面を覆う0抗原は、細胞への接着や外界からのストレス耐性にも深く関わっている。しかしグラム陰性菌における多様な0抗原型がどのようにして出現したのかは不明である。本研究では大腸菌の0-157抗原型に注目し、その分布や水平伝播の様式を解析することで、0抗原の変換メカニズムを明らかにすることを目的とした。大腸菌0157の多くは鞭毛抗原型H7を示すが、一部にH7以外のH抗原型(non-H7)を示す菌株が分離される。系統解析の結果、0157:non-H7株は0157:H7株とは異なる複数の進化系統に属することが明らかとなった。各株の0抗原コード領域とその周辺領域の塩基配列(各60kb)を決定し、詳細な比較解析を行った結果、以下の2つの可能性が示唆された。(1)多系統に存在する0157株の出現には、2種類の異なる0157抗原コード領域の水平伝播が関与している。(2)相同性の違いから予想される組換え箇所の一部が、ある繰り返し配列の挿入箇所と一致していたことから、この繰り返し配列が0抗原コード領域の水平伝播に関与している。今後はこれらの結果を踏まえ、さらに詳細な0抗原変換メカニズムの解明に取り組みたいと考えている。

Research Products

(1 results)

All 2010

All Presentation

  • [Presentation] 典型的O157株と非典型的O157株のO抗原コード領域の比較2010

    • Author(s)
      井口純、他
    • Organizer
      第14回腸管出血性大腸菌感染症研究会
    • Place of Presentation
      宮崎(ワールドコンベンションセンター・サミット)
    • Year and Date
      2010-07-22

URL: 

Published: 2012-07-19  

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