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2009 Fiscal Year Annual Research Report

ドクターヘリにおける費用効果分析と導入予定地域における費用効果シミュレーション

Research Project

Project/Area Number 21790490
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

寺下 貴美  Hokkaido University, 大学院・保健科学研究院, 助教 (30506241)

Keywordsドクターヘリ / 費用効果分析 / 適正配置シミュレーション
Research Abstract

本研究はドクターヘリの費用効果を明らかにし、費用効果の観点から新規導入のシミュレーションを行うものである。本年度はドクターヘリの費用と効果の決定および分析モデルの構築、ドクターヘリの費用効果分析を行った。
費用効果指標は先行研究を参考に「100搬送あたりの運用直接経費に期待される外傷生存者の病院精算金を加えた金額に対し、100搬送あたりの増分生存者数で割ったもの」とした。ただし、生存者に関する情報は搬送されたそれぞれの病院以外では入手が困難であるため、この増分生存者数を「救急車搬送された場合には死亡していた患者をドクターヘリで搬送することによって救命できた人数」とすることで、算出を可能とした。これは過去の運用実績から求めた「救急車搬送した場合の死亡者定数」を用いて概算することができる。またこの指標を用いた札幌市に導入されているドクターヘリの運航実績から費用効果を算出した。費用効果指標は3,993,075円と算出され、ドイツの先行研究での費用効果指標約600万円と比較して、札幌市に導入されたドクターヘリは費用効果的であった解釈される。ただし、外国の救急システムとの比較は医療システムなどの違いから意味をなさない可能性がある。今後、日本の他の施設と比較することにより、効率の良い施設運用が特定できると考えられる。これらの結果を基に新導入地域におけるシミュレーションを行うことで、費用効果の観点からの導入を検討することが可能である。
さらに来年度に計画しているインターネット公開のためのシステム構成、ソフトウェア、GISデータの策定を行った。
サーバは会員制Webページを構築し、仮想化技術を用いてシミュレーション環境を公開する仕様とした。GISソフトウェアにはESRI社制ArcGISを採用した。地理データは同社の詳細地図、および道路網を用いた。試験運用のため北海道地方版のみとした。
来年度は費用効果指標を組み込んだシミュレーション分析のアルゴリズムの作成、実装を行う。

  • Research Products

    (1 results)

All 2009

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] 北海道におけるドクターヘリの費用効果分析の試み:外傷患者における救急車搬送された場合に仮定される死亡者定数を用いたシミュレーション2009

    • Author(s)
      栗木麻衣、寺下貴美、小笠原克彦
    • Journal Title

      日本医療・病院管理学会誌 46(4)

      Pages: 241-250

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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