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2010 Fiscal Year Annual Research Report

ドクターヘリにおける費用効果分析と導入予定地域における費用効果シミュレーション

Research Project

Project/Area Number 21790490
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

寺下 貴美  北海道大学, 大学院・保健科学研究院, 助教 (30506241)

Keywordsドクターヘリ / 費用効果分析 / 適正配置シミュレーション
Research Abstract

本研究はドクターヘリの費用効果を明らかにし、費用効果の観点から新規導入のシミュレーションを行うものである。本年度は費用効果分析用のシステム構築および同システムで用いるデータ収集および分析を行った。
システムはインターネットから分析を可能にするため、主要システムにシンクライアントを用い、ユーザにGISを自由に利用できる構成とした。シンクライアントの利点はデスクトップ機能全体をユーザに提供できること、さらに操作画面やマウス・キーボードの情報のみを伝達するためセキュリティが強固である点である。ただし、ライセンスの問題があり一般公開ではなく、登録ユーザでのみ利用できる仕様とした。
昨年度は費用効果分析を行ったが、本年度はこれに加え、効用の指標を「ドクターヘリ設置地域における住民が潜在的に持つ価値」として費用便益分析を行った。費用効果分析の評価において、例えば北海道は冬季の天候などで出動回数が減り、常時出動できる地域から見ると低い評価になる可能性がある。費用便益分析を加えることにより、ドクターヘリが存在することでその地域住民が抱く潜在的な期待感や安心感といった価値を含めて評価可能になる。対象は北海道札幌市、旭川市、千葉県印西市を中心とする半径70kmの地域として分析を行った。方法は仮想評価法を用いて支払意思額を算出した。インターネットを用いてアンケート調査を行った。支払意思額の結果では、それぞれ札幌1,576円、旭川2,430円、印西1,174円であった。さらに旭川地域では周辺部と中心部で差が認められた。周辺地域は医療資源が乏しくアクセシビリティが低いことから、価値が高かったと考えられる。印西市ではドクターヘリが初期から導入されていた地域であるが、近くの都市部では医療資源が集中しアクセシビリティが高いなどから、価値が低かったと予想される。
本研究で得られ調査結果を踏まえ、今後の研究では導入シミュレーションが可能であると考えられる。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] ドクターヘリにおける仮想評価法を用いた費用便益分析の試み2010

    • Author(s)
      横地将文
    • Organizer
      第17回日本航空医療学会総会
    • Place of Presentation
      札幌市
    • Year and Date
      2010-11-20

URL: 

Published: 2012-07-19  

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