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2009 Fiscal Year Annual Research Report

日本人女性の軽度の低栄養状態が妊孕力に及ぼす影響

Research Project

Project/Area Number 21790572
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

小西 祥子  東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (70451771)

Keywords濾紙血 / プロゲステロン / 妊孕力
Research Abstract

本年度は、妊孕力の指標として用いるプロゲステロンの測定方法の確立と、調査を実施するための倫理許可申請を行った。倫理許可は、調査を実施した米国ワシントン州のワシントン大学にて申請し承認を得た。
本研究の対象となる閉経前の女性においては、血中プロゲステロン濃度は月経周期内で大きく変動する。よって栄養状態がプロゲステロン濃度に及ぼす影響を評価するためには、周期内で繰り返し採血を行う必要がある。静脈血の採取は被験者の負担が重いことから、指先の穿刺により濾紙上に採取した血液(濾紙血)を使用することとし、この方法に関する検討を行った。濾紙血からの血液の抽出とプロゲステロン濃度の測定について試行錯誤を重ねた結果、酵素免疫抗体法(EIA)を用いた測定プロトコルを確立した。血清中と濾紙血中のプロゲステロン濃度(N=10セット)は、高い正の相関を示した(R^2=0.933)。さらに予備検討のため、女性1人を対象として36日間にわたり毎朝、濾紙血を採取し(N=36)、これらの濾紙血中から測定したプロゲステロン濃度が黄体期にピークを示すことを確かめた。
今回用いたEIAは市販のキットを用いないため、安価にプロゲステロン濃度を測定することが可能である。また指先の穿刺による採血は、医療従事者でなくても実施可能であることから、臨床ではなく一般集団を対象とした研究に応用可能である。以上のことから、本研究で確立した方法は、公衆衛生学や人口学など、幅広い研究分野での活用が期待される。

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Published: 2012-07-19  

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