2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21790581
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
多田 春江 京都大学, 医学研究科, 助教 (10432379)
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Keywords | 自殺 / 地磁気 / 電磁場 |
Research Abstract |
1999年1月から2008年12月までの日本全体の自殺者数の月毎のデータを政府統計の総合窓口であるe-Stat(http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/eStatTopPortal.do) より入手した。地磁気の擾乱に関するデータは、柿岡観測所、女満別観測所、鹿屋観測所の月毎のK指数値を気象庁地磁気観測所のホームページ(http://www.kakioka-jma.go.jp) より、入手した。さらに、自殺に関係していると考えられる月毎の失業率のデータをe-Statより入手した。これらのデータを用い、目的変数を自殺者数、説明変数を、K指数平均値、失業率、月とし、男女別に重回帰分析を行ったところ、男性では、K指数平均値と自殺者数に有意な相関がみられたが、女性ではみられなかった。地磁気の乱れに対して女性よりも男性の方が影響を受けやすいという結果は、海外の報告と一致し、これは、我が国のデータでは、最初の報告である。さらに、都道府県別の自殺者数でも同様の解析を行っている。 地磁気の測定にはMIセンサを使用する予定であったが、様々な分野の専門家と協議した結果、理論的には、MIセンサは、高感度であるが、実際に他のセンサと比較する必要があるのではないかということになり、一部の拠点では、フラックスゲート磁力計(Bartington, Mag-03MS70)、ホール素子による磁力計(HONEYMELL, HMR2300)もMIセンサと一緒に配置し、各センサのデータを比較することになった。 第一段階として、岐阜、京都、奈良に磁気センサを設置し、記録を開始した。数か月間記録したのちに、データを検証し、コスト、性能の両面を考慮し、最適な磁気センサを選択し、残りの拠点に配置する予定である。
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