2010 Fiscal Year Annual Research Report
筋特異的遺伝子MURCの同定と心不全・不整脈発症における分子機構の解析
Project/Area Number |
21790740
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
田川 雅梓 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (60515295)
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Keywords | 心筋細胞 / 心不全 / 不整脈 / MURC |
Research Abstract |
我々は、MURCがカベオラに局在し、カベオラの形成や作用に重要であることが示されているcaveolin-3やPTRF/cavin-1、SDPR/cavin-2、SRBC/cavin-3と結合することを見出した。 そして、MURCを培養心筋細胞に過剰発現させるとカベオラのサイズが大きくなり、心臓特異的にMURCを発現するトランスジェニックマウス(Tg-MURC)ではカベオラの形態に異常がみられることを示した。 caveolin-3やPTRF/cavin-1の遺伝子変異が筋ジストロフィーの患者にみられるが、さらにcaveolin-3やPTRF/cavin-1の遺伝子変異でLong QT症候群や心不全を発症することが知られている。現在我々は、MURCがカベオラに作用し心不全や不整脈発症に関与していると考え、現在その分子機構を解明するためにMURCノックアウト(KO)マウスの表現型を解析中である。
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