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2010 Fiscal Year Annual Research Report

線維化における炎症性細胞の役割

Research Project

Project/Area Number 21790951
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

安岡 秀剛  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (60365260)

Keywords線維化 / 炎症 / 膠原病 / 肺線維症 / 強皮症 / 単球
Research Abstract

線維化は、創傷治癒の一過程であるが、過剰な線維化が生じると正常組織が置換され、機能低下・喪失が生じる。代表的な疾患として特発性肺線維症や強皮症があるが、この病態を根治できる治療は、臓器移植以外に方法がないのが現状である。しかし予後が不良であることから、機序の解明と新たな治療法の確立が急務とされている。今回我々は線維化における炎症性細胞の役割に着目し検討してきた。これまで我々は強皮症における単球の役割を追求し、健常人とその性格が異なること、線維化に関与する可能性を示してきた。そこで更に、単球が組織に浸潤する遺伝子改変マウスを用い、そのマウスが単球の浸潤に引き続いて線維化を来すか検討した。遺伝子改変マウスでは、wild typeと比較し、肺組織の線維化を著明に認めることが明らかとなった。また単球の浸潤を認め、線維化を認める別のマウスに単球の浸潤を抑制する治療介入を行ったところ、線維化が抑制されることが明らかとなった。これらより先行する単球の浸潤が線維化を誘導している可能性が考えられた。これまでのところ少数例での検討であり、また線維化の課程における実際の単球の役割についての検討が今後の課題であると考え、引き続き検討している。更に興味深いことに、前述の遺伝子改変マウスでは肺動脈内腔の狭小化を同時に認めていることが明らかとなり、本モデルマウスでは強皮症の臓器病変である肺線維症と肺動脈性肺高血圧の両方を併発している可能性が考えられる。今後このマウスで起きている現象を更に解析することにより強皮症の病態、新たなる治療法に迫ることができる可能性があると考えている。

Research Products

(1 results)

All 2010

All Journal Article

  • [Journal Article] Decreased caveolin-1 levels contribute to fibrosis and deposition of extra cellular IGFBP-5.2010

    • Author(s)
      Yamaguchi Y, Yasuoka H, et al
    • Journal Title

      J Cell Mol Med

      Volume: (online)

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2012-07-19  

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