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2009 Fiscal Year Annual Research Report

呼気濃縮液を用いた気管支肺異形成の病態解析

Research Project

Project/Area Number 21791038
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

後藤 貴子  Kyushu University, 大学病院, 医員 (20467947)

Keywords呼気濃縮液 / 低出生体重児 / 気管支肺異形成 / 酸化ストレス
Research Abstract

気管支肺異形成(BPD)の病因として、酸化ストレスや肺局所のサイトカインの関連が指摘されている。呼気濃縮液は非侵襲的に酸化関連物質や炎症メディエーターの測定が可能である。また、われわれはBPDの画像評価法として、胸部CTを用いたスコアシステムを開発しており、重症BPDであるほどスコアが高いことを示している。
平成21年度は、4月以降に当院NICUに入院した、出生体重1000g未満の超低出生体重児を対象とし、修正36週から退院までの間にベッドサイドで呼気濃縮液採取装置を用いて、呼気濃縮液の採取を行った。乳児での採取方法は確立していないため、過去の報告を参考にしながら、シリコンマスクで鼻口腔を密着して採取し、採取時間は20分間とした。現在までに19例の検体が採取できている。測定キットの無駄や測定間のばらつきを抑えるために一括して測定を行う予定である。まずは、気道炎症のマーカーのひとつであるpHの測定を予定している。小児気管支喘息の増悪時やアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などではpH値が低下すると報告されている。対象患者の臨床記録や胸部CTによるBPDの重症度スコア、正常コントロールなどと呼気濃縮液中のpHとの関連についての統計解析を行う予定である。その他、サイトカインやケモカインの測定も検討しているが、実際に採取できている検体量が50~200μLと少量であるため、測定項目を十分に検討する必要がある。
引き続き症例の蓄積を行い、これらの症例を前向きに退跡し、BPDの罹患とその重症度を調査する。また、呼気濃縮液の測定結果とBPDの関連を解析していく。

URL: 

Published: 2011-06-15   Modified: 2016-04-21  

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