2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21791076
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
小豆澤 宏明 Osaka University, 医学系研究科, 助教 (10379240)
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Keywords | 皮膚自己免疫疾患 / 樹状細胞 / 動物モデル |
Research Abstract |
我々は表皮自己抗原をリンパ組織で発現している細胞を見つけ、これまで報告のない新規のリンパ球系細胞分画であるととから、現在その細胞の特徴と役割について解析を進めている. K5xGFPマウスのリンパ組織におけるGFP陽性細胞の細胞表面抗原の発現を多種の抗体で染色した結果、この新規のリンパ球系細胞分画、IgD陰性B220陽性mPDCA-1陰性であることがわかった。このことから、この表皮自己抗原を発現する新規リンパ球系細胞は、Plasmacytoid Denderitic Cell(pDC)と似た大変興味深い細胞分画である考え、その昨日について解析を始めている。この特徴を利用して、磁気ビーズにより細胞分画を濃縮し、cell sorter (FACSVantage SE)を用いて精製することで、表皮自己抗原を発現する新規リンパ球系細胞を95%以上の純度で単離する方法を確立した。この方法を用いて、新規のリンパ球系細胞と従来のB細胞との遺伝子発現の違いをマイクロアレイで比較し、現在その結果の解釈を検討中である。また、この新規のリンパ球系細胞とpDCを単離し、OVAペプチドを加えてCD8あるいはCD4陽性T細胞と共培養したところ、新規のリンパ球系細胞はpDCと似た抗原提示能を持つことがわかった。K5xGFPとK5-mOVAのトリプルトランスジェニックマウスを作成できたため、現在、OT-I細胞を移入する実験を行っている。申請時に平成21年度に予定していた研究計画の多くを予定通り、施行することができたと考えている。 今年度末よりFACS Aria IIを用いて、高速により大量の新規のリンパ球系細胞を単離することで、来年度のin vivo, in vitroでの研究計画をより確実に遂行する準備を行っている。
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