2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21791108
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
武村 史 秋田大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (40508280)
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Keywords | 精神生理学 / 過眠症 / ナルコレプシー / オレキシン / 血中・尿中濃度 |
Research Abstract |
ナルコレプシー確定診断のための反復入眠潜時検査や腰椎穿刺による脳髄液中のオレキシン測定は、大変時間のかかる検査であったり、侵襲性の問題から用意に行うことは不可能である。今回我々は、髄液ではなく血清中と尿中でのオレキシン測定を可能にして、安全かつ簡便な確定診断方法としての確立を目指している。 脳脊髄液中のオレキシン濃度を既に測定した患者で、濃度の低下を示したナルコレプシー患者30例、低下を示さなかったその他の過眠症患者30例について、研究の趣旨、目的などを充分に理解し同意を得た上で血清と尿の提供を依頼して、検体は集まっている。次に、提供された血清と尿を検体としてオレキシン濃度測定方法を検討しつつある。血清中と尿中での測定はSep-pakカラムによる抽出を行い、カラム抽出後にこれまで用いてきたPhoenix社の抗体を使用して測定する。さらに測定の感度を向上させるため、高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)での抽出や「高機能性磁性微粒子」を用いての微量測定も検討する。
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