2009 Fiscal Year Annual Research Report
局所麻酔薬の中枢神経作用の検討-脳波への影響および併用薬物による変化について
Project/Area Number |
21791468
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
田中 克明 Osaka City University, 大学院・医学研究科, 講師 (60445038)
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Keywords | 局所麻酔薬 / フェンタニル / レミフェンタニル / マイクロダイアライシス / Target Controlled Infusion / 脳波 / 血中濃度 |
Research Abstract |
本研究の目的は、局所麻酔薬の血中濃度と脳波の関係を明らかにし、フェンタニルやレミフェンタニルと局所麻酔薬を併用投与した際の脳波や痙攣閾値に与える影響を検討することにある。 今年度の基礎研究においては、Sprague-Dawaley系ラットの大脳辺縁系側坐核にガイドカニューレと脳波測定用貼り合せ電極を留置した実験モデルを確立し、マイクロダイアライシス装置を用いて脳細胞液における麻酔薬の濃度の経時的測定にとりかかっているところである。また、脳波に関しては専用のコンピューターソフトウェア-Bimtas IIによる解析をはじめている。 臨床研究においては、血漿中の薬物濃度の定量方法の確立につとめている。局所麻酔薬であるリドカインやブピバカイン、ロピバカインに関しては確立できたが、フェンタニルやレミフェンタニルに関しては定量方法を検討中である。麻酔薬の予測血中濃度と脳波の関係に関してはその知見を共同演者として、2009 Annual Meeting, American Society of Anesthesiologistsに演題を提出し、受理された。 フェンタニル、レミフェンタニルの定量方法が確立されれば、施設内倫理委員会の承認を得て、フェンタニル・レミフェンタニルと局所麻酔薬の併用投与下における血中濃度と脳波の関係の検討を開始したい。
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