2011 Fiscal Year Annual Research Report
エタノール摂取呼気による頭頸部発がんスクリーニング検査法の開発に関する研究
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21791601
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Research Institution | Chiba Cancer Center (Research Institute) |
Principal Investigator |
林 智誠 千葉県がんセンター, 頭頸科, 医長 (20510366)
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Keywords | 咽頭科学 / 発がん |
Research Abstract |
前年度に引き続き、予備試験を継続することを目的とした。 しかしながら、東日本大震災にて機器が落下・破損した状態であったため、その修理より開始した。 呼気前処理装置(触媒装置)内部の損傷、アクリルケースの破損、触媒封入ガラス棒の破損等非常に多くの損傷が見つかり、その修理を施行した。 幸いなことにPOCOneの損傷はなかった。しかしながらその他の物品の修理、修理後の調整にやや時間がかかった。 機器としては完全な修繕は不可能であったが、ある程度実験可能となったため、実験を継続した。 その後、特定の被験者一人に対し、数回にわたり予備試験を継続した。 前年度にて暫定的に決められたエタノール至適量(100μl)をもって13C-EtOH負荷したのちに呼気を採取し、損傷のあった呼気前処理装置にて前処理後にPOConeにて測定した。 そうしたところ、前年度同様、研究室、検査室、病棟、医局(事務室)での環境により結果にばらつきが存在し、さらに体調・食事状況等によっても左右されたが、その結果はその都度ばらつきがあり、そのばらつきが一定の傾向を示すものではなかった。 また、呼気を採取してからそれを測定するまでの時間についても同時刻に採取した呼気をもって測定した。しかしながら、結果は不安定で、同じ呼気であっても同じ結果を出すことは不可能であった。 そのため、詳細な設定は非常に難しく、また、この不安定さを取り除くことは非常に困難であった。 次年度以降、この不安定さが取り除けない以上、この方法をもとに安定した測定の出来る方法について考案する事が必要であると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
予想に反し、結果が非常に不安定であること。また、東日本大震災にて機器が損傷してしまい、思うように結果が出せなかったことが原因だと考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
まずは、この結果の不安定さを解決することは困難と思われる。そのため、引き続きこの結果の不安定さを安定化させる研究は続ける必要があると思われるが、その他の方法(唾液そのものを用いた方法)等を考えていく必要がある。 そして、呼気テストよりももっと簡便な方法、また、負荷試験を行わない方法等についても考慮していく必要があると考えられる。
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