2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21791602
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
宮尾 益道 Niigata University, 医歯学総合病院, 助教 (00529620)
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Keywords | 内耳 / 自然免疫 / 獲得免疫 / 音響外傷 |
Research Abstract |
以前より免疫反応には自然免疫系と獲得免疫系が知られているが、内耳でも自然免疫と獲得免疫双方が関与していることが示唆されている。自然免疫において活性化されるシグナル伝達は、ストレスや細胞障害においても生じると考えられている。本研究の目的は、内耳が遭遇する大きなストレスである音響暴露が獲得免疫を増幅し、蝸牛局所の免疫応答に影響を与える機序について免疫組織学的手法を中心に解明することにある。 初年度は実験的内耳炎モデルの作成し、手技を確立させることを主目的に実験を行った。全身感作させたマウスの蝸牛に獲得免疫を惹起させる抗原を投与する経路は様々であるが、卵円窓経由による投与法により外科的侵襲をできるだけ減らしながら内耳炎を十分惹起できることが確認された。 上記内耳炎モデルの蝸牛凍結切片標本を作製し、ヘマトキシリン・エオジン染色にて形態的な観察を行い、蝸牛内の炎症細胞浸潤が確認された。 今後は凍結切片標本を用いた免疫染色による、各種サイトカインやマクロファージマーカーの発現を検証し、音響暴露によりその発現がどのように変化していくのかを調べる予定である。
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Research Products
(1 results)