2009 Fiscal Year Annual Research Report
新規遺伝子治療導入ベクターを用いた難治緑内障の遺伝子治療開発
Project/Area Number |
21791689
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
宮崎 勝徳 Kyushu University, 大学病院, 助教 (40380638)
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Keywords | 治療実験 / 視覚 |
Research Abstract |
1. 治療用ベクターの構築 治療用ベクターとして、PEDFおよびFGF-2を搭載遺伝子とし、各々を搭載した発現ベクター2種(SIVagm-VSVG, SIVagm-F/HN)を構築した(計4種)。さらに眼内投与後の遺伝子導入・発現効率の検証、および治療用ベクターの効果判定基準用のコントロールベクターとして、LacZ、GFP遺伝子を搭載したSIVagm-VSVG, SIVagm-F/HNを構築した。 2. ベクダーの培養型における生物活性の検討 新規ベクターの生物活性を、標的細胞である網膜神経細胞(ラット眼球よりELISAにて採取)、網膜色素上皮細胞(ヒト・ARPE-19細胞株)を用いて培養系での検討を行った。 1) 標的細胞への導入効率の検討・・効率的な遺伝子導入が確認された。 2) 感染細胞における目的遺伝子の発現、および発現蛋白(PEDF, sFlt-1)外分泌の確認 ・・培養上清よりELISA法にて十分量のタンパク発現が確認された。 3) 感染細胞への導入による細胞障害の有無の検討 ・・効率的な感染が得られるMOIにて、明らかな感染細胞の傷害は認められなかった。
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