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2010 Fiscal Year Annual Research Report

角膜輪部上皮のニッシェにおけるエヌカドヘリンの役割

Research Project

Project/Area Number 21791711
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

比嘉 一成  慶應義塾大学, 医学部, 共同研究員 (60398782)

KeywordsN-cadherin / ニッシェ / 角膜上皮前駆細胞 / siRNA / インターラクション
Research Abstract

角膜輪部には角膜上皮幹細胞が存在し、骨髄幹細胞のようにその幹細胞を維持する環境であるニッシェの存在が考えられる。そこで我々はエヌ・カドヘリンを発現したヒト角膜上皮前駆細胞とそのニッシェとの関係を明らかにするため、本年度においては、角膜輪部上皮基底膜直下に存在する細胞に注目し組織学的な解析を行った。組織は角膜移植後の輸入角膜輪部組織を凍結包埋したものを使用した。角膜輪部上皮下の細胞を染色するため、上皮細胞、メラノサイトで発現されないアクアポリン1を用いて検討した。角膜上皮の基底層に存在する上皮細胞はエヌ・カドヘリン、メラノサイトはMART-1等の抗体を用いて免疫組織染色を行い、蛍光顕微鏡、電子顕微鏡、共焦点レーザー顕微鏡を用いて組織学的解析を行った。角膜輪部基底層直下には上皮中に観察されないアクアポリン1陽性細胞が観察され、その細胞は血管内皮を染色するCD31、リンパ管を染色するポドプラニン、メラノサイトを染色するMART-1すべて陰性だった。電子顕微鏡では基底膜直下の細胞が基底膜を通過して輪部上皮基底細胞と接している像が観察された。さらに、共焦点レーザー顕微鏡において基底膜直下のアクアポリン陽性細胞がエヌ・カドヘリン陽性の輪部上皮基底細胞に密接な状態で存在している像が観察された。骨髄幹細胞とそのニッシェ細胞のように、角膜輪部基底膜直下の細胞は、エヌ・カドヘリン陽性の角膜輪部上皮基底細胞と直接細胞間のインターラクションを行っている可能性が考えられた。
このように、エヌ・カドヘリンは重要な働きをしている可能性が考えられる。来年度においてもエヌ・カドヘリンとニッシェとの関係について検討し、エヌ・カドヘリンの役割を明らかにしていく予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2011

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] N-cadherin陽性の角膜輪部上皮基底細胞直下に存在するニッチ様細胞2011

    • Author(s)
      比嘉一成、加藤直子、吉田悟、小川葉子、島崎潤、坪田一男、榛村重人
    • Organizer
      角膜カンファランス2011
    • Place of Presentation
      品川
    • Year and Date
      2011-02-17

URL: 

Published: 2012-07-19  

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