2010 Fiscal Year Annual Research Report
グレリンの抗炎症―抗凝固作用の細胞内シグナリング解明と静脈血栓塞栓症治療への応用
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21791773
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
深澤 まどか 京都府立医科大学, 医学部附属病院, 専攻医 (30530357)
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Keywords | 静脈性血栓塞栓症 / RNA干渉法 |
Research Abstract |
当研究室にて確立した肺梗塞動物モデルを用い、グレリン(アシル型及びデスアシル型)及びレプチンを投与したときの実験的肺梗塞の生存率および肺組織における塞栓率の変化を、末梢血の単球、好中球の活性、凝固反応等のパラメーターと共に観察する。また薬剤及び抗体によりマウス血中の単球と好中球数を抑制後、Vitro実験で遺伝子ノックダウンした(及びNegative ControlのsiRNAを遺伝子導入した)単球、好中球を尾静脈より静注後、肺梗塞の生存率、塞栓率の変化を観察した。(In Vivo系)(肺梗塞動物モデルの作成)Ketamine/Xylazine (150/15mg, ip)麻酔下の雄CD-1マウス(20-25g)に尾静脈より1250U/kgのヒトトロンビン(80%のマウスが30分以内に死に至る量)及びコントロールとして生理食塩水を投与する事を基にして実験を行った。 (生存率)血小板凝集薬剤を投与してからの時間軸で見た生存率に関して、レプチン又はグレリン投与時の生存率の変化を検討した。 (肺梗塞重症度の定量化)肺組織は、気管より10%ホルマリン投与により固定し24時間後に5-6μmスライスのパラフィン切片を作りphosphotungstic acidにて血管内フィブリンを染色する。最低10視野程度の鏡検で視野中に存在する血管でフィブリンが栓塞している割合を確認する事で肺梗塞の重症度を定量化したところ、グレリン投与により肺梗塞所見が抑制された。
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