2009 Fiscal Year Annual Research Report
超音波を新しいモダリティーとしたレジンセメント接合界面の質の評価
Project/Area Number |
21791867
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
山口 佳奈子 Nihon University, 歯学部, 研究員 (20508600)
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Keywords | 超音波パルス法 / コンポジットレジン / 弾性率 |
Research Abstract |
これまで、歯質あるいは修復材の弾性率については、引張り、曲げ,圧縮試験あるいは微小硬さ試験などによって測定されてきた.しかし,そのいずれの試験も象牙質に破壊的応力を負荷するものであり,測定した試験体を他の実験に用いることはできないために,異なった試験体を用いてそれぞれの試験を行い,その結果を総合して考察してきた。また,引張りあるいは圧縮試験においては,試験サイズあるいはひずみ速度などの測定条件が測定値に影響をおよぼす可能性が指摘されていることからその試験結果の評価は慎重に行われる必要性が指摘されていた。 そこで,レジンセメントの弾性率を非破壊的に測定する方法として,超音波パルス法に着目し,これを歯質とレジンセメントとの接合界面における物性評価法とするという新しいモダリティーの構築を試みる。 ウシ新鮮抜去歯あるいは重合硬化させた修復材を,その厚さが約1mmになるようにスライスして直方体の試片を製作し,その寸法と質量から密度を求める。超音波伝播時間の測定は,パルサーレシーバー(Model 5800, Panametrics、現有)を用い,音響レンズ前面に先端直径3mmの超音波収束機構を有するコーン状のチップを接続して行う.このチップ先端を試片に接触させ,試片中を伝播する送信波と反射波との時間的な差を求め,得られた値と理論式とから弾性率を求めた。 弾性率を測定した歯質を被着面とし,各製造者指示に従って製作された接着試片を,試片製作後37℃精製水に浸漬保管し.インストロン万能試験機(Type 4204,Instron,現有)を用いてあその勇断接着強さの測定を行った。
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Research Products
(3 results)