2009 Fiscal Year Annual Research Report
根尖病変のフレアアップと唾液中ストレスホルモンの関連の解明
Project/Area Number |
21791871
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
茂山 千英子 Fukuoka Dental College, 歯学部, 助教 (50508976)
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Keywords | 根尖病変 / 混合感染 / ストレス / 内分泌性ホルモン / 唾液 |
Research Abstract |
(1) フレアアップ原因菌による根尖病変動物モデルの確立 ラット下顎第一大臼歯を抜髄、開放し、自然感染による根尖病変を惹起させた。 今後、F.nucleatumの役割を検討するため、F.nucleatum野生株の単独感染、P.gingivalisの単独感染およびF.nucleatum野生株とP.gingivalisとの混合感染による病変の形成および骨組織の破壊の程度、樹状細胞、マクロファージ、T細胞の浸潤程度の違いを明らかにする。 (2) ストレス性内分泌ホルモンの定量 病態の各段階に応じてラット全唾液を採取し、ストレス性内分泌ホルモンの変動を評価する予定であったが、過去の研究等を参照し検討した結果、血液採取を行い血清中のストレス性内分泌ホルモンの変動を評価することとする。その際、採血時の針の刺入による刺激がストレスとなる可能性があるため、コントロール群として根尖病巣をもたない健全ラットの採血および血清中のストレス性内分泌ホルモンの定量を併せて行うこととする。 (3) ストレス性内分泌ホルモンと病態との関連の解明 これまでに、口腔乾燥症患者におけるストレス性内分泌ホルモンの変化について研究を行い、病態と唾液中コルチゾルおよびクロモグラニンAの間に有意な関連が認められた。他の口腔内領域での疾患においても同様の結果がみられるかを検討するため、現在、BMS(Burning Mouth Syndrome)とストレス性内分泌ホルモンとの関連を評価、検討中である。
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Research Products
(1 results)