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2009 Fiscal Year Annual Research Report

上顎顎欠損患者の発語機能リハビリテーションプログラムの開発および有用性の検討

Research Project

Project/Area Number 21791895
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

鵜川 由紀子  Okayama University, 病院, 医員 (00457227)

Keywords顎義歯 / 発音機能 / 悪性腫瘍 / スプリント / 構音障害
Research Abstract

顔面領域における悪性腫瘍のなかでも,口蓋骨を外科的に切除した患者には,摂食,審美障害に加え,重篤な構音障害が現れることが多い.構音機能は,他者と意思疎通を行うコミュニケーションの基本的要素であり,相手と相互作用的に関わらなければ成立しない機能である.つまり,構音障害は,治癒後の社会復帰,職場復帰をはたす上で,非常に大きな障害となる.このような障害に対する欠損補綴治療には,二次手術などの必要がなく,早急に補綴を行うことができることから,顎義歯が多く用いられる.これまで,口蓋骨を切除し摂食,発語が困難となった患者に対し顎義歯を装着した場合は,顎義歯の調整を行い患者に義歯を使いこなすよう指導するだけで,顎義歯を使用した発語や摂食のリハビリテーションまでは行われてこなかった.そのため,患者は顎義歯の使用に自分なりに慣れていくしかなく,患者に不安,不満感が残る場合が多かった.
そこで本研究では,顎顔面領域の悪性腫瘍の外科的手術を行い,上顎顎欠損となり顎義歯を装着した患者に対して,発語のリハビリテーションプログラムを開発することを目的とした。
本年は発語リハビリテーションプログラムの一環として発語を補助するスプリントを作成した。発語を補助するスプリントとは、下顎臼歯部に装着し上下を咬合させたまま発音が可能になる仕組みになっており、このスプリントを装着することで顎義歯を口蓋に密着させることができるため、発語がしやすくなるものである。次年度は、発語リハビリテーションプログラムと発語補助スプリントの効果を検証する。

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Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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