2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21791901
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
渡邉 恵 徳島大学, 病院, 助教 (40380050)
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Keywords | 金属アレルギー / 樹状細胞 / MAPキナーゼ / ニッケル |
Research Abstract |
我々は,これまでにニッケル(Ni)アレルギー発症マウスを作製し,そのモデルマウスを用いた解析により金属アレルギーには樹状細胞(DC)とT細胞が深く関与していることを明らかにした.また,Niで刺激したDC上ではMAPキナーゼカスケードの中でもp38MAPキナーゼとその上流のMKK6のリン酸化が亢進していることも明らかとなった. そこで,アレルギー発症メカニズムをさらに深く追求するために,Niアレルギー発症過程におけるDCの活性をp38MAPキナーゼカスケードにより制御し,金属アレルギー発症を制御することを試みた結果,MKK6活性化増強群では,マウスの耳介腫脹量はコントロール(平均1.0mm)と比べて有意に大きく(平均1.4mm.p<0.01),MKK6活性化抑制群では有意に小さくなった(平均0.4 p<0.01). さらに,アレルギー発現部位である耳介の上皮シートを作製し,DC上に発現するMKK6を染色した結果,著明なリン酸化の亢進を認めた. 同時に,GプロテインであるRhoAおよびRaclを染色し,同様にリン酸化が亢進していることを確認した. 今後は,耳介皮膚から採取したタンパクを使ってRhoA,Raclともに免疫沈降を行い,アレルギー発症時のGプロテインの動態を観察し,DCの遊走との関連をさらに検討する予定である. この結果から,本手法によりMKK6発現を調節することでアレルギー症状を調節できることが明らかとなった,
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Research Products
(3 results)