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2011 Fiscal Year Annual Research Report

セメント質および歯根膜を含む歯周組織再生を目指した歯根延長法の開発

Research Project

Project/Area Number 21791936
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

小田 知生  名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (10378002)

Keywordsセメント質再生 / 歯根延長 / 超音波パルス / 仮骨延長法 / 歯周組織再生
Research Abstract

本研究の目的は、仮骨延長法を歯根に応用することと、組織再生の促進が期待できる低出力超音波パルス照射(LIPUS)を併用することでセメント質をはじめとする歯周組織の再生を促進させる効果を評価することである。
本年度の研究では昨年度までの実験で延長装置の破損の問題や、不十分な組織再生に対する対策を検討した上で動物実験を遂行した。まず装置の強度向上のために骨延長装置に専用の製品を取り入れた所、強度とともに精度も向上した。また強大な咀嚼力に対抗するために装置の改善だけではなく実験動物もビーグル犬から日本白色家兎に変更して検討することにした。また手術手技の精度向上のために骨切り術に薄刃レシプロケーティングソーを導入して組織のロスを抑制するように工夫を加えた。歯根延長に関する条件については、当初の通り7日間の待機期間を設定し、0.5mm/dayの速度で10日間の延長を行っていて、その他条件については今後の検討課題として残されている。
低出力超音波パルス照射に関しては照射群では初期条件の周波数3.OMHz、パルス幅2ms、パルス周期10ms、出力40mW/cm^2、15分間照射で組織再生を促す傾向を得ていたので、本年度もこの条件で先に述べた改良実験を進めた。照射条件の変更しながら最適な照射条件を導く所までは出来なかったが、単純X線撮影での観察では歯根延長を行った部位では昨年度までの実験結果と同様に歯槽骨再生が得られた他、昨年度までは不完全な再生であったセメント質や歯根膜の再生が観察された。また予想外に象牙質や歯髄まで延長されて再生しつつある画像所見が得られた。
現在、組織標本を作製して歯根延長で得られた再生組織の評価をしている所であり、結果が解析でき次第、学会発表等をしていく予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2011

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] Treacher Collins症候群に伴う小下顎症に対して骨延長を施行した1例2011

    • Author(s)
      加納史也、小田知生, 他5名
    • Organizer
      第56回日本口腔外科学会総会・学術大会
    • Place of Presentation
      大阪国際会議場(大阪府)
    • Year and Date
      2011-10-22
  • [Presentation] 幹細胞培養上清由来成長因子を用いたウサギ上顎洞挙上術モデルにおける骨形成性の検討2011

    • Author(s)
      木下一彦、片桐渉、大杉将嗣、八島明弘、健石英夫、小田知生, 他2名
    • Organizer
      第56回日本口腔外科学会総会・学術大会
    • Place of Presentation
      大阪国際会議場(大阪府)
    • Year and Date
      2011-10-22

URL: 

Published: 2013-06-26  

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