2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21791983
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
小田 充匡 University of Yamanashi, 医学部附属病院, 医員 (90516915)
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Keywords | 歯学 / 再生医学 |
Research Abstract |
平成21年度はイヌの下顎骨を用いた単純骨膜伸展骨形成法の実験系を確立し、その上で生体材料を応用した骨膜伸展骨形成実験を行う予定としていたが、イヌを用いる前に、まずはウサギを用いて、実験手法の確立と、実験にもちいる器材の選定を行うこととした。これはウサギで実験系を確立することにより費用を抑え、イヌを用いた実験にスムーズに移行できるためと、実験に用いる生体材料などを増やし、研究成果を上げるためである。 また今回ウサギで実験を行ったことにより、実験手法をより細部にいたるまで確認することができたとともに、もちいる材料を何回か試すことにより、より使いやすい材料を選定できたと思われる。 ただ、ウサギでの単純骨膜伸展骨形成法の確立に想像よりも時間を使ったことと、骨形成があまり認められないため、BMP-2遺伝子を導入するまでには至っていない。 本年度の予算で骨補填材は2種類購入できたため、今後購入した骨補填材にBMP-2遺伝子を混入し、骨形成の変化を確認するのが次の研究段階となる。しかしながら、BMP-2遺伝子を用いる前に、BMP-2蛋白で骨形成が行われるかどうかを確認してから、遺伝子の実験に移ることも現在検討中である。BMP-2蛋白を用いるほうが、遺伝子よりも発現効率はよいため、今回の単純骨膜伸展で骨の形成が不十分であったことを考慮すると、費用の面では高価となるが、BMP-2蛋白で骨形成を確認することの必要性を感じている。 今後、できるだけ早くイヌを用いた実験の移れるようにしていきたいと考えている。
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