2009 Fiscal Year Annual Research Report
Nasal-CPAPによる気道管理の歯科診療時静脈内鎮静法への臨床応用について
Project/Area Number |
21792035
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
篠原 健一郎 The Nippon Dental University, 生命歯学部, 講師 (20350142)
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Keywords | Nasa1-CPAP / 静脈内鎮静法 / 気道管理 / 歯学 |
Research Abstract |
平成21年度においてはまず、インプラント手術時の静脈内鎮静管理、ならびに歯科恐怖症や嘔吐反射過大な患者の歯科治療目的静脈内鎮静管理に際して経皮的PCO2/SPO2モニターを用いて一定の鎮静深度を維持した状態でSPO2ならびにPtc-CO2がどの様に変化するか検索した。具体的には対象患者は1%プロポフォール(1%ディプリバン^<(R)>注-キット,アストラゼネカ社)を用いてTCI(Target cotrolled infusion)による静脈内鎮静管理を行い、目標効果部位濃度1.5~3.0μg/kgの範囲でBIS値60~70を目標鎮静深度として適宜調節して鎮静管理を図った。 目標効果部位濃度1.5~3.0μg/kgの範囲を超えないと鎮静深度がBIS値60~70に管理し得ない症例は、検索対象症例から除外した。鎮静管理開始後は最初の5分間は2.5分間隔で、その後は5分間隔で対象患者のNIBP、HR、RR、SpO2、Ptc-CO2、BIS値を測定し記録した。結果、計30名のデータ収集を行なったがBIS値50~60のDeep sedation下に鎮静管理を維持しSPO2が95以上に維持されつつも、鎮静管理開始前はPtc-CO2が40mmHg以下であったのが術中に45~55mmHgに至るものが15症例に達したことから、SPO2が95以上に保たれつつも顕著な呼吸抑制がかなり起こりうることが推測された。そこで現在は同様の鎮静管理で、鎮静静管理中に対象患者においてSpO2が94以下に到ったり、奇異呼吸や"いびき"等の呼吸抑制を生じた時点で、その時点でのNIBP、HR、RR、SpO2、PCO2、BIS値を測定し記録した後にNasa1-CPAPによる加圧を行ない、低下したSpO2の改善がならびに上昇したPtc-CO2の改善が可能か否かについて継続して検索を重ねているところである。
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