2009 Fiscal Year Annual Research Report
新しい四次元顎口腔機能解析システムの開発と臨床応用
Project/Area Number |
21792094
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
林 一夫 Health Sciences University of Hokkaido, 歯学部, 准教授 (20316269)
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Keywords | 重ね合わせ精度 / 四次元モデル / 咀嚼運動 / ノンパラメトリック回帰 |
Research Abstract |
平成21年度の研究成果 1、顎顔面三次元モデル生成に関し、CTデータを用いた骨格形態と歯列模型の三次元計測から得られた歯列データおよび六自由の顎運動解析装置からの顎運動データを統合する際の各段階での統合誤差を評価した。本システムおける基準点の二乗平均誤差は最大で0.2mm程度であり、過去の研究と比較してその重ね合わせ精度が高いことが明らかとなり、本研究における四次元モデルは臨床的に問題のない重ね合わせ精度を持っていると考えられる。 2、Finite Helical Axis (FHA)系を解析手法に取り入れたことで、新しい顎運動解析が可能となった。 また、FHAに関する新しいパラメータ評価法の確立を行った。スプライン関数を用いたノンパラメトリック回帰モデルを用いることによって、FHA方向ベクトルおよび位置ベクトルの解析が可能となった。また、顎変形症患者における下顎開閉口運動および正常被蓋を有する被験者における咀嚼運動解析への応用を開始した。さらに、FHAのみならず、下顎骨上の任意点の時空的な解析が可能となり、咀嚼運動における各ターゲットポイントの平均的な運動経路を算出する新しい統計モデルの開発を行い、前歯部反対咬合と正常被蓋における運動挙動を解析することが可能となった。
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Research Products
(2 results)