2010 Fiscal Year Annual Research Report
新しい四次元顎口腔機能解析システムの開発と臨床応用
Project/Area Number |
21792094
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
林 一夫 北海道医療大学, 歯学部, 准教授 (20316269)
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Keywords | 3DCG / Collision解析 / プロクラステス法 / 主成分分析 |
Research Abstract |
三次元コンピュータグラフィックス(3DCG)を用い、FHA顎運動四次元もでるによる解析データの最適な表現方法の確立を行った。3DCGアニメーションは本研究における顎運動四次元歯列骨格モデルの表現方法として最適であると考えられ、顎運動時における下顎骨の動きと咬合接触状態の動的な変化を詳細で正確な動画として表現し、その有効性の検証を行った。また顎運動時における下顎頭の挙動、個々の歯における接触状態個別に抽出、表示可能なシステムを構築するにあたり、新しいソフトウェア(SmartCollisionおよびIDOL3D)を導入し、解析手法の確立を行った。 また、機能的な顎運動解析の新しいモデルとしてβスプライン基底関数とSelf-modeling regrassionとの統合モデルを開発し、顎運動における任意点の三次元的な軌跡の平均形態を算出することが可能になった。また薄膜スプライン解析の手法も取り入れ、より客観的なデータ検証を行った。 さらに、プロクラステス法を用いた重ね合せと主成分分析とを用い最新の形態解析を歯列弓の形態解析に応用し、日本人における三次元的な歯列弓形態の特徴の把握および平均的な歯列弓形態の解析が可能となった。これらの結果は、顎運動の四次元モデルの精度向上に非常に重要な成果をもたらす結果であり、今後、さらなる検証および改善を加えることで、顎運動四次元モデルの有効性を高めていくことが可能であると考えられる。
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