2011 Fiscal Year Annual Research Report
外来化学療法を受ける進行がん患者の適応に至るプロセス
Project/Area Number |
21792207
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
佐藤 直美 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (10293630)
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Keywords | 外来化学療法 / 進行がん患者 / 適応 / 質的研究 / 看護学 / グラウンデッド・セオリー・アプローチ |
Research Abstract |
外来化学療法を受けるがん患者が増加してきており、日常生活を送りながら治療を継続できるメリットのある一方、副作用症状への対処など、患者らが直面する困難に注目した研究が行われるようになっている。そのなかで、何とか自分なりに治療を生活に組み込んで「適応」してきていると考えられる患者のプロセス体験に焦点をあてた研究は少ない。本研究は、外来化学療法を受ける進行がん患者の適応に至るプロセスについて明らかにすることを目的とする。また、そこから、適応を促進する看護援助について検討する。化学療法開始直後から時間的経過と共に患者の体験を追い、治療を受けながらの生活に適応していると考えられるまでのプロセスを抽出する手法をとるため、より現実に即したかたちで患者がどのようなことを体験し、それにどのように向き合い、対処しているか、その中でどのようにその生活に適応していっているかを明らかにできると考える。そして、患者に対し時期を考慮しそのときどきで適切な支援を行うための示唆が得られると期待できる。 23年度は、膵臓がんに罹患した患者1名、肝臓がんに罹患した患者1名に対してインタビューを行った。すでに前年度までに得られたデータと合わせ分析を行った。治療開始時の期待や途中での体調の悪化に対する不安の増強、生きる望みを堅持していること、生活の日常性を確保することなど重要な内容が語られた。しかし、データが飽和化した段階に至っているとは判断し難く、さらに追加してデータ収集している。
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