2009 Fiscal Year Annual Research Report
乳がん患者の自律性を支える構造化した「こころのセルフケア」介入プログラムの有効性
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21792244
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Research Institution | The Japanese Red Cross Toyota College of Nursing |
Principal Investigator |
岡田 葉子 The Japanese Red Cross Toyota College of Nursing, 看護学部, 助手 (60525070)
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Keywords | がん看護 / 周手術期看護 / 精紳的ケア / 集団介入 / 情緒的サポート / 心理的ストレス / 心理的ストレス |
Research Abstract |
本研究は、初回乳がん手術後の患者の自律性を支える構造化した「こころのセルフケア」介入プログラムによるグループワーク・ファシリテーションの実施により、患者がこれからの人生の意味を再構築し、自律して生活することを支える等のサポートに関連する健康生成論的な観点から、「生きる力」「健康への力」に焦点をあてた首尾一貫感覚(ストレス対処能力(SOC))、疾病生成論観点として乳がん特異的尺度と、最近の持続的な気分状態を把握するPOMS短縮版の3つの尺度を使用し、患者の自律性の向上やQOLを評価する目的である。構造化した「こころのセルフケア」介入プログラムは、対象者6~7名のグループに、1回90分、週1回のグループワークを4回行う。各回のテーマは、「(1)今の気持ちを話してみよう」、「(2)病気との付き合い方」、「(3)情報の大切さ」、「(4)コースを振り返って、これから自分らしく生きる工夫」である。各回のテーマ毎に「(1)教育的介入(情報提供)」、「(2)問題解決技法(具体的対策)」、「(3)支援的精神療法(内的な言葉の表出)」、を行うことで同じ内面的課題を抱える者同士の主体的交流によるピアサポートや、自分の「何が」問題で、「どのように」対処したら適切かを考える機会とし、介入プログラムと介入前後の評価尺度の実施によるアウトカム評価等を行い、介入プログラムの有効性を検証しデータを構築する予定である。本研究は、平成21年6月開始予定としていたが、インフルエンザ流行による病院への出入りの規制や倫理審査期間の問題により大幅に遅れている。最終の承諾が得られ次第に開始する予定である。
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