2009 Fiscal Year Annual Research Report
児童思春期精神科における家族看護のためのアセスメントツール及びプログラムの開発
Project/Area Number |
21792277
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
アリマ 美乃里 International University of Health and Welfare, 保健医療学部, 助教 (00522484)
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Keywords | 家族看護 / 精神科 / 児童思春期 / アセスメントツール / プログラム |
Research Abstract |
本研究の目的は児童期・思春期の家族看護の実態を調査し開発したアセスメントツール・テログラムが効果的・効率的な家族看護の実践へ貢献である。平成21年度研究計画は実態調査であった。実態調査第1段階のアンケート調査でのデータ収集は1.研究対象二全国の児童・思春期精神科病棟に勤務する病棟看護師2.内容A:過去1年に家族支援をした患者1例について質問した。その1例の入院直後・退院の直後の時点での看護過程の各項目の達成度の評価を4段階尺度で回答を求めた。内容B:家族看護にて対する感想・困難・今後の対策3.分析方法:アンケート内容Aは統計的に分析。内容Bは内容分析を行った。結果は全項目で入院直後から退院直前に向かいアセスメント実施得点は上昇していた。入院直後・退院直前で共に高値項目は<健康問題の全体像><家族の対処能力><基礎データ収集><問題の明確化>であった。入院直後から退院直前まで値の上昇幅が高値だった項目は<家族の対応能力><健康問題の全体像><家族の適応状況><家族のニーズと援助者の役割の明確化><問題の明確化>であった。家族看護項目では、実施得点高値のサブカテゴリーは<情緒の安定を図る><意欲を高める><意思決定を促す>であった。アセスメント内容では<家族の発達課題><過去の対処経験><援助方針の明確化><援助目標の明確化>が入院期間を通して低かった。家族看護実施の調査では、低値サブカテゴリーは下位から<生活上の調整をする><家族成員の相互理解を助ける>であり、これらの項目のアセスメントを強化するようなアセスメントツールやプログラムの開発が必要であるという示唆が得られた。今後インタビュー調査をすることにより、家族看護の実態の内容・特徴・傾向・問題点・課題がさらに明らかになる。実態調査の第2段階のインタビュー調査によるデータ収集は平成22年度に実施予定である
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