2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21800078
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
西手 芳明 Kinki University, 生物理工学部, 講師 (00551706)
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Keywords | 人工透析シミュレータ / トラブル対処 / 血液回路圧力異常警報 / 漏血警報 / 気泡警報 |
Research Abstract |
電磁弁の組み合わせにより、シミュレータ血液回路の擬似血液流量の制御可能となった。これによりシミュレータを設置した透析装置では、警報発生という形で異常事態やトラブル状態を擬似的に発生させることができた。 異常事態発生を目的として、試験研究を行った結果。 ・シミュレータで再現可能な警報(トラブル) 1)動脈圧低下警報 (1)脱血針(ライン)閉塞 (2)脱血針抜針 (3)脱血針接続回路外れ 2)動脈圧上昇警報 (1)動脈回路閉塞 (2)ダイアライザ閉塞 3)静脈圧低下警報 (1)送血針抜針 (2)送血針接続回路外れ 4)静脈圧上昇警報 (1)送血針(ライン)閉塞 (2)静脈回路閉塞 5)気泡警報 (1)脱血針エアー引き込み (2)静脈チャンバエアー巻き込み (3)気泡センサ異常 6)漏血警報 (1)ダイアライザリーク 現在のところ、人工透析シミュレータシステムは、透析治療中に発生する警報の6パターンを再現することができている。動脈圧低下警報や動脈圧上昇警報では、脱血針をはじめダイアライザ入口までの動脈側のトラブルを再現することができた。静脈圧低下警報や静脈圧上昇警報では、ダイアライザ出口より送血針までの静脈側のトラブルを再現することができた。気泡警報では、血液回路にある複数のセンサに関連したトラブルを再現することができた。漏血警報では、ダイアライザに関連したトラブルを再現することができた。 今のところシーケンサ専用のラダー線図ソフトを使用しているため、各警報が発生するまでにタイムラグが生じている。さらに制御信号の送信操作が煩雑なため、各電磁弁の制御切り替えに時間がかかってしまい、各パターンの警報の切り替えがスムーズではない。今後の課題として、各警報の発生がタイムラグ無く出現させるシステムを構築していく予定である。
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