2009 Fiscal Year Annual Research Report
英語科教育における語彙指導に活かすコーパス準拠の教育基本連語リストの開発
Project/Area Number |
21830118
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
|
Research Institution | Meisei University |
Principal Investigator |
内田 富男 Meisei University, 経済学部, 講師 (50513850)
|
Keywords | 教育基本連語 / コーパス / 初級英和辞書 / 英語科教育 / 語彙指導 / 二言語辞書 / 辞書用例 / コロケーション |
Research Abstract |
英語科教育における語彙指導に活かすコーパス準拠の教育基本連語リストを開発するために、本研究では、初級英和辞書(以下、辞書)の用例コーパス「CELDB」(The Corpus of Examples in Learners Dictionary for Beginners)を構築し、コーパスに準拠した初級学習者のための教育基本連語一覧を作成する。研究方法は、英語用例とその対訳を比較可能な形式で電子化し、言語データと頻度情報を基にして、教育基本連語一覧を作成する。 初年次にあたる本年度は、(1)辞書及び関連資料の収集とコーパス化の対象とする辞書の選定、(2)対象とする語の選定、(3)電子化する箇所の検討、(4)辞書データの転写、(5)整形等の前処理、(6)予備的分析、を行った。選定した辞書は、中学生等初級学習者を主な対象とする辞書で2000年以降に出版された7点で、その最新版とした。見出し語の選定にあたっては、成人母語話者の使用頻度(BNC)を参考にし、品詞を踏まえて高頻度語500語を対象とすることとした。転写した箇所は、辞書本文のみで、見出し語、文例、成句及び慣用句等、句例やコロケーションとその見出し、用例の対訳、であり、記号、語義、解説、非文字情報等は対象とはしていない。現段階で、辞書5点の400語の該当箇所の電子化、前処理が完了している。このデータについて予備的分析を行ったところ、現段階で、コーパス規模は、英語が延べ語15万語、日本語が延べ20万語であり、文例・句例併せて延べ30000件強の用例を収集できた。今後は、辞書を7点まで増やし、見出し語を500語程度まで拡張し、英語20万語程度の規模にする。その後、英語と日本語の連語の対応関係を検証し、英語母語話者コーパスや学習者コーパスも参照しながら、最終的にコーパス頻度に基づいた教育基本連語一覧を作成する。
|
Research Products
(1 results)