2009 Fiscal Year Annual Research Report
国際経営戦略提携に視点を据えたイノベーション創発メカニズムの解明
Project/Area Number |
21830126
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
チョウ イーリン Waseda University, 商学学術院, 助手 (80535112)
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Keywords | 経営学 / 企業経営 |
Research Abstract |
本研究は「産業クラスターの集積効果によって異質企業間の学習効果、技術/知識 移転戦略関係の構築及びイノベーション創出が左右される」という認識をもとに、産業クラスターが内包される『国際経営戦略提携に視点を据えたイノベーション創発メカニズム』を解明・明示化することを目的とします。 研究方法として、中国大連高新技術産業園区(Dalian High-tech Industrial Zone, DHIZ)をケースに、その分析対象は今まで研究された同質産業クラスターと違い、外資(日米独韓フィンランド等)とローカル企業という異質企業が多く参入した産業クラスターをネットワークとして捉え、ネットワークの可視化により、イノベーション・ネットワーク(イノベーション産業クラスター)形成の過程とメカニズムを把握するように研究を進めてきました。 2009度の研究実施は研究の第一段階として、主にデータ収集・整理/既存研究理論 レビューを中心に、統計資料と書籍を購入すると共に、図書館やインターネット等を利用して、国内/国外資料・ドキュメントの発掘/収集(マクロレベル中心)を行いました。分析へのベース"材料"を整備すると共に、既存理論(ネットワーク理論等)の本研究への適応、発展を検証しました。また、2009年10月に、現地調査、研究協力者との打ち合わせを実施し、アンケート実施のタイミング、方法等、アンケート対象の項目の検討及び確定をしました。これから実証分析に立脚し、分析手法を設計しながら、予備/試行分析を行い、ネットワークにおけるノード企業を洗い出します。さらに、ノード間の距離を測定し、技術/知識移転形式の明確と移転モデルを開発します。こういった分析結果に基づき、産業クラスターが内包する国際経営戦略提携の成功が果たした実践的なイノベーション創出メカニズムを明らかにする予定です。
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