2010 Fiscal Year Annual Research Report
国際経営戦略提携に視点を据えたイノベーション創発メカニズムの解明
Project/Area Number |
21830126
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
チョウ イーリン 早稲田大学, 商学学術院, 助手 (80535112)
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Keywords | 経営学 / 企業経営 |
Research Abstract |
本研究は「産業クラスターの集積効果によって異質企業間の学習効果、技術/知識移転戦略関係の構築及びイノベーション創出が左右される」という認識をもとに、産業クラスターが内包される『国際経営戦略提携に視点を据えたイノベーション創発メカニズム』を解明・明示化することを目的とします。 研究方法として、中国大連高新技術産業園区をケースに、外資とローカル企業という異質企業が多く参入した産業クラスターをネットワークとして捉え、ネットワークの可視化により、イノベーション・ネットワーク形成の過程とメカニズムを研究するのを進めてきました。 2010年(平成22年度)の研究実施は研究計画の第二ステップとして、前年度のデータ収集/整理(マクロレベル中心)に基づき、既存理論(ネットワーク理論等)の本研究への適応、発展を検証し、分析のフレームワークを確定しました。その結果、2010年12月マカオで行われたIEEM2010国際会議にて情報発信をし、会議参加者から多くの関心と興味を示してくれました。また、2010年10月に、現地調査に加えて、産業園区内の企業関係者へのインタビュー調査をしました。現在、その結果を、2011年4月末豪州に行われるあるIT会議に提出する論文"Institutional"Embeddedness",Networks and China's IT Industry:An Analysis of Dalian Software Park"にまとめているところです。平成23年度は研究最終年度を迎え、より詳細な実証分析に立脚及び実現し、実証分析結果を基に、本研究目的である産業クラスターが内包する国際経営戦略提携の成功が果たした実践的なイノベーション創出メカニズムを明らかにする予定です。
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