2009 Fiscal Year Annual Research Report
高効率な局所治療を実現するカタパルト型分子マシンの開発
Project/Area Number |
21860043
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
山田 篤史 Nagoya Institute of Technology, 工学研究科, 研究員 (40534334)
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Keywords | マイクロマシン / 知能機械 / 知能ロボティクス / 飛び移り座屈 / インパルス力 |
Research Abstract |
申請者らがこれまでに提案している閉ルーフ弾性カタパルトの突出した特長である,類似の機能を有する他の機構と比較して,回転関節と帯状柔軟物という基本要素のみで構成される圧倒的なシンプルさを最大限に生かして,ナノサイズのインパルス力を生成するロボット製作をおこなうことを目的としている. 現在,F1-ATPase,アクチンファイバ,磁気ビーズ,マイクロビーズ,磁気ピンセット,光ピンセットを利用することで約10マイクロメートルほどのマイクロマシンの製作に成功した.このマイクロマシンは,申請者らがこれまでに提案しているロボット要素と同様,インパルス力の精製のために,弾性体の飛び移り座屈を利用している.そのため,外部磁場により駆動される,世界最小の飛び移り座屈を実現した.この成果を利用することで,インパルス力を利用したマイクロサイズのロボットによる,マイクロサイズでの機能の提案,およびそれよりもわずかに大きなオーダの環境における機能的なロボットの実現が期待できる.
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