2009 Fiscal Year Annual Research Report
音楽科教育における日本の伝統的な地声を生かした歌唱指導法の研究とその教育的意義
Project/Area Number |
21907027
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Research Institution | 小金井市立小金井第一小学校 |
Principal Investigator |
山内 雅子 小金井市立小金井第一小学校, 教諭
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Keywords | 日本の伝統的な歌唱 / 指導法の研究 / 統計的手法 |
Research Abstract |
(1)これまで小金井第一小学校において実践してきた民謡、長唄、謡などの日本の伝統的な歌の歌唱指導法の実践研究の集大成として、現代日本の日常会話を取り込んだ楽曲の歌唱指導法明らかにした。これまでの研究成果の上にたって、更に役者、発声研究家、作曲者と共に実践研究を行った。(1)発声は全ての種目において腹式呼吸が要であること(2)リラックスして発声すること(3)イメージを豊かに描く指導は小学生においては極めて有効であることの三点が明らかになった。これらの歌唱活動を通して、児童は友人と心を通わせ合いながら自己表現する喜びを味わうと共に、歌唱力を大きく伸長することができた。 (2)日本の伝統的歌唱の専門家の指導を受けて育ってきた小金井第一小学校の児童であるが、専門家を毎回招かなくても「適切な音源さえあれば、よい姿勢でお腹からしっかりと声を出す」ことによって教員の指導のみでも同じ成果が得られると仮説をたて、実験的研究を行い、統計的手法を用いて立証し、論文「小学生における長唄指導法の実験的研究」としてまとめた。(査読待ち)
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Research Products
(3 results)