2009 Fiscal Year Annual Research Report
機構を有するペーパークラフトによるものづくり教材の試作
Project/Area Number |
21909018
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Research Institution | Kisarazu National College of Technology |
Principal Investigator |
清水 牧夫 Kisarazu National College of Technology, 教育研究支援センター, 技術専門職員
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Keywords | ものづくり / ペーパークラフト |
Research Abstract |
研究目的 小中学生でも工作が容易な「紙」を使用した,動くペーパークラフトの工作体験により,ものづくりの「楽しさ,喜び,興味」を抱くような体験教材を試作する。 研究方法 ものづくり教材として使用するペーパークラフトは立体的に工作するだけではなく,ハンドルを回すとオブジェが動くような「機構」を取り入れ,「どうして動くのかな?」という興味を抱かせ,工作しながらその仕組みについて考えることができる教材を提案し,工作体験を行う。 研究成果 試作したペーパークラフトは幅140,奥行70,高120(mm)となり,オブジェが上下に動くようカム機構を取り入れた。紙の加工は「ハサミ」にて作業が行えるよう,事前にカッター作業部と折り目(ミシン目)にはカッティングプロッターにより加工を施し,紙の接合には「ホッチキス」を使用し作業の簡略化を行った。 試作した教材を本校1,2年生へ工作体験を行い,その工作時間や教材の難易度などを確認するためアンケート調査を行った。平均工作時間は50分(最短30分,最長70分)となり,工作時間の印象でも「ちょうど良い」と回答した学生は69%となり工作に要する時間を長く感じる印象はあまり無いと思われる。 工作体験の楽しさでは「楽しかった,まあまあ楽しかった」と回答した学生は87%となった。工作の難易度では「簡単,まあまあ簡単」を回答した学生は70%となり,難易度はおよそ適切であったと思われるが,難しく感じた工程の意見では主にカム機構の工作に難しさを感じていた。指導書の内容については「分かりやすい,だいたい分かった」を回答した学生は86%となった。 体験対象学年の調査では,小学生に向いている30%,中学生20%,小中学生両方45%となり,特に意見の偏りは無なかった。自由記事では「材料用紙にも工程図があると良い」,「機構の解説があると良い」などの指摘を受けたので,今後に取り入れたい。
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