2009 Fiscal Year Annual Research Report
実習用教材として電波時計を適用するための教材開発および標準電波の観測
Project/Area Number |
21920002
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Research Institution | 沖縄県立 沖縄工業高等学校 |
Principal Investigator |
友松 義徳 沖縄県立 沖縄工業高等学校, 教員
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Keywords | 電波時計 / 標準電波 |
Research Abstract |
1.研究目的 科目「実習」で実習項目として扱らことのできる電波時計教材の開発、ならびに電波時計の動作確認を行らのに適した時間帯を調べるために標準電波(JJY)の長期観測を行った。 2.研究方法 電波時計受信用IC、フェライトバーアンテナ、マイコンチップ(PIC24FJ64GAOO2)およびLCD等を使った電波時計Aを設計・製作した。また比較参考とするために、電波時計受信用ICの機能を実現できるアナログ機能を搭載したマイコンチップ(CY8C27443)を使用した電波時計BをWeb情報等を参考に製作した。実習で継続的に扱えるように、どちらの電波時計も容易に入手できる部品を使用した。製作後は、佐賀県より送信されているJJY、およびJJYシミュレータを受信してみた。 JJYの観測はRS232C出力機能付きの電波時計キットを使い、JJYのデコード可否情報をパソコンで毎時間観測する予定であった。しかし、電波時計キットが感度不足のため当地ではJJYを観測することができなかった。そこで、メーカ製の電波時計を購入して定期的に目視でデコード状況を観測することにした。 3.研究成果 電波時計A・BともにJJYを受信できなかったが、電波時計AはJJYシミュレータをデコードできた。両時計とも福岡県内に持ち込んで受信してみたがJJYを受信することはできなかった。原因として、フェライトバーアンテナの選択度の悪さが考えられる。アンテナの改良が必要である。また、電波時計A・Bとも生徒にも製作させたが、表面実装用チップを使ったため電波時計Aは製作に延べ9時間を要した。 職員室に設置した電波時計によるJJYデコード状況を、6月から10ヶ月間、6時、10時、14時台で観測した結果、6時であれば必ずJJYをデコードできることがわかった。 以上のことから、実習で電波時計の製作を扱うには、アンテナの改良が必要であり、製作後の性能確認にJJYシミュレータが必要であることがわかった。
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