2009 Fiscal Year Annual Research Report
ネットワーク監視ツールを利用した仮想化技術による教育用計算機システムの省電力化
Project/Area Number |
21921012
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
原山 博文 Oita University, 工学部, 技術専門職員
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Keywords | 仮想化技術 / 省電力 / サーバ |
Research Abstract |
[研究目的]本学科には教育用計算機システムとして多くのサーバが存在し,電力の消費が増加している.そこで,学生が計算機を使用する上で性能を損なうことなく計算機システムの電力エネルギーを低減するための研究を行う. [研究方法]サーバの電力消費量を削減する方法とし,複数のサーバを性能に余裕あるサーバ1台にまとめることにより実現できるが,本学科ではサーバ性能に十分な余裕がないため,サーバ1台で学生演習や実験に対応することができない.しかし,サーバの負荷は時間帯,曜日,季節によって大幅に変化している.そこで,学生演習や実験でサーバを使用していない時間帯を仮想化技術によりサーバを統合し,仮想化サーバで運用することで消費電力を低く抑える.研究環境として仮想化(監視)サーバ1台(CentOS5.4),動作確認サーバ1台(CentOSとWindowsのマルチブート)を使用し研究を行う.新たな監視サーバは消費電力が増加するため仮想サーバに統合する. [研究成果]監視サーバから各サーバに一連のコマンドをリモート実行することで複数のサーバを1台の仮想化サーバに統合し,逆に仮想化サーバを停止し,各サーバを起動することが確認できた.仮想化サーバを利用することで消費電力を低減できることができた.仮想化サーバ上で多くのOSを動作させるためには多くのメモリ領域が必要になる.本学科の既存サーバを仮想化サーバとするためにはメモリ増設が必要になるが,仮想化サーバのプラットホームLinux上に各サーバのLinux用プログラムを実行し,IPアドレスをVlan設定することで各サーバ分散時と同様にアクセスすることができ,仮想化するOSをWindows Serverに限定することで既存サーバのメモリ増設無しに仮想化サーバとして使用することができる.
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