2023 Fiscal Year Annual Research Report
Rethinking Impact Assessment from Perspectives on Responsible Research and Innovation (RRI)
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21H00503
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
標葉 隆馬 大阪大学, 社会技術共創研究センター, 准教授 (50611274)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐野 亘 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (20310609)
岡村 麻子 文部科学省科学技術・学術政策研究所, 科学技術予測・政策基盤調査研究センター, 主任研究官 (20439219)
加納 圭 滋賀大学, 教育学系, 教授 (30555636)
福本 江利子 東京大学, 大学院総合文化研究科, 講師 (40835948)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 研究評価 / インパクト評価 / 責任ある研究・イノベーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究プロジェクトでは、①国内外で行われているインパクト評価の現状とその課題を詳らかにすること、②学術が持つ多様な貢献をより適切に評価するための枠組みを明らかにし提案すること、③ELSIを含む多様なインパクトを評価できる枠組みを洞察することを目的とした研究を行ってきた。 その中で、インパクト評価に関する研究のレビューと関係者へのインタビューや海外現地調査などを行い、研究評価システムの構造的課題に関する分析を、科学技術イノベーション政策の動向の理解と共に目指した。その結果、英国REFをはじめとするインパクト評価が依然としてポジティブなインパクトを前提とした評価となってしまっていること、そのためにELSIなどの課題抽出をはじめとする様々な貢献がインパクト評価においては過小評価されるような構造的課題があること、そして日本における研究評価、とりわけ人文・社会科学分野の評価において同様の陥穽が生じつつある可能性があることなどを見出した。これらの成果を書籍内論文などの形で順次公表した(「これからの人文・社会科学の研究評価を考えるために-変化する研究環境と学術の幅広いインパクトの視点」など)。
加えてインパクトをめぐる視点の多様性、さらには大学などの研究機関がそのようなプロセスにおいてどのような役割を期待されているかを検討することが更なる課題として見いだされたことから、当該課題において最も政策構造の歪みが顕在化しうる事例として、科学技術イノベーション政策と地域イノベーション政策の間の相克事例に注目し、現状の構造理解のために、国の科学技術イノベーション政策関連文書、47すべての都道府県が発行するイノベーション戦略文書、そして国立大学中期計画の内容の比較分析を実施した(この内容については現在精査中であり、成果がまとまり次第公表する)。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)