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2021 Fiscal Year Annual Research Report

地域における歴史意識の形成過程に関する研究―由緒関係文書の原本調査を踏まえて―

Research Project

Project/Area Number 21H00570
Research InstitutionChuo University

Principal Investigator

坂田 聡  中央大学, 文学部, 教授 (20235154)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 馬部 隆弘  大阪大谷大学, 文学部, 准教授 (00814956)
薗部 寿樹  山形県立米沢女子短期大学, その他部局等, 教授 (10202144)
岡野 友彦  皇學館大学, 文学部, 教授 (40278411)
吉岡 拓  明治学院大学, 教養教育センター, 准教授 (50733309)
冨善 一敏  東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 学術支援専門職員 (80396829)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywords日本史 / 由緒論 / 歴史意識 / 百姓のリテラシー / 山国荘
Outline of Annual Research Achievements

本年度は後述のごとく、新型コロナウィルスの蔓延により、本研究のフィールドである丹波国山国荘地域(現京都市右京区京北の山国・黒田地域)での、大人数による本格的な古文書調査を実施することがかなわなかった。そのため、繰越使用の申請を行う一方で、研究の大枠は維持しつつも、個々の作業計画については一定の見直しを余儀なくされたが、この見直し方針のもと以下の作業を行った。
① 文書目録の作成と古文書画像データの整理…研究代表者の坂田が過去に獲得してきた科研費による、山国荘地域の現地調査の際に撮影した古文書の画像データがかなりの量蓄積されているので、これらのデータを可能な限り活用するために、文書目録の作成作業と古文書の画像データの整理作業を鋭意進めた。具体的には、前者については研究協力者も含むメンバー全員が分担して作業に当たった。そのとりまとめと調整の役割は、パートタイム職員が果たした。後者については、パートタイム職員を中心に作業を進め、整理済みのデータを順次NAS(外部からアクセスできる外付HDD)にアップした。
② ①で作成・整理したデータの共有による研究の推進…「由緒関係文書の作成時期研究班」と「由緒関係文書の作成主体研究班」の両班について、上記データを活用することにより、各々の課題に関わる研究を推進した。
③ 「椿井文書」の購入…他地域における「由緒関係文書」として、本研究とも大きな関わりを持つ「椿井文書」と呼ばれる文書群の一部を、研究分担者の馬部が購入し、山国荘地域における「由緒関係文書」との異同について検討を加えた。
④ 論集の刊行に向けた研究会の開催…本研究の終了時に、その研究成果をとりまとめた論集を小さ子社から刊行することとし(執筆者は研究代表者・研究分担者全員に若干の研究協力者を加えた9名のメンバー)、2か月に1回のペースで、論集の刊行に向けた非公開の研究会を実施した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

「研究実績の概要」にも記したように、本年度は新型コロナの蔓延により、夏と秋に予定していた、山国荘地域の現地での大規模な古文書調査を実施することができなかった。その結果、水口家文書をはじめ、新たな古文書の写真撮影と、仮目録作成の作業はかなわなくなってしまった。

Strategy for Future Research Activity

① 山国荘地域での古文書調査の実施…新型コロナの感染拡大状況にもよるが、可能ならば大人数で、状況次第では少人数にて古文書の撮影作業を行う。
② 文書目録の作成と古文書画像データの整理…本年度に引き続き、来年度もこれまでにストックしている山国荘地域の古文書の画像データを活用するために、文書目録の作成作業と古文書の画像データの整理作業を鋭意進める。具体的には、前者については研究協力者も含むメンバー全員が分担して作業に当たり、そのとりまとめと調整の役割はパートタイム職員が果たす。後者については、パートタイム職員を中心に作業を進め、整理済みのデータを順次NAS(外部からアクセスできる外付HDD)にアップする。
③ ②で作成・整理したデータの共有による研究の推進…「由緒関係文書の作成時期研究班」と「由緒関係文書の作成主体研究班」の両班について、本年度に引き続き、上記データを活用することによって各々の課題に関わる研究を推進する。
④ 論集のコンセプト・概要等の確定…科研費の研究課題を踏まえた論集のコンセプト・タイトル・章立・各章(論稿)の概要についてとりまとめ、執筆者に正式な執筆依頼状を送付するとともに、各執筆者が論稿の執筆に向けた作業を開始する。また、この論集とは別に、科研費の研究成果報告書として古文書目録を刊行し、研究成果の公開と共有に努める。

  • Research Products

    (3 results)

All 2022 2021

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 史料・資料紹介 中央大学図書館所蔵丹波国山国荘田地売券2022

    • Author(s)
      大貫茂紀・柳澤 誠
    • Journal Title

      中央史学

      Volume: 45号 Pages: 114頁-119頁

  • [Journal Article] 中近世移行期における地域秩序の変容と村落―丹波国山国地域を題材に―2021

    • Author(s)
      熱田 順
    • Journal Title

      新しい歴史学のために

      Volume: 298号 Pages: 32頁-65頁

    • Peer Reviewed
  • [Book] 中世後期の村落自治形成と権力2021

    • Author(s)
      熱田 順
    • Total Pages
      360
    • Publisher
      吉川弘文館
    • ISBN
      978-4-642-02972-8

URL: 

Published: 2023-12-25  

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