2021 Fiscal Year Annual Research Report
Efficiency of Regional Financial Market and the Impact of the Covid-19 Infections
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21H00729
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
植杉 威一郎 一橋大学, 経済研究所, 教授 (40371182)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
眞鍋 雅史 嘉悦大学, ビジネス創造学部, 教授 (20537071)
平賀 一希 名古屋市立大学, 大学院経済学研究科, 准教授 (40528923)
吉野 直行 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 名誉教授 (50128584)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 地域金融 / COVID-19 / 貸出市場 / 効率性 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究1から研究5に至るまでの各項目について研究を推進した。地域金融市場における競争度の計測・市場範囲の再画定(研究1)、預金・貸出を通じた地域間・地域内の資金循環指標の作成(研究2)、競争度が資金調達環境に及ぼす影響(研究3)、地域間資金循環、競争度、市場の効率性との連関(研究4)、COVID-19感染拡大が地域金融市場の効率性に及ぼす影響(研究5)のうち、研究1については、日本における貸出市場と預金市場の都道府県と都市雇用圏レベルでの集中度を示した論文を執筆した上で、それを英文学術誌に公刊した。研究5については、企業向けアンケート調査に基づいて政府による各種支援措置の利用状況を把握した上で、その支援措置が企業パフォーマンスに及ぼす影響について定量的な分析を行った。かつ、その論文を国際コンファレンスで発表した上で、英文学術誌に公刊した。特にコロナ禍の期間中における企業の現預金保有行動についても分析を行い、その結果を英文学術誌に公刊した。また、研究2・研究4については、米国の海外研究者との共同研究を開始しており、地域間資金循環と地域・産業ごとに異なる無形資産への依存度との関係を分析している。2023年3月末において当該研究者や英国在住研究者を招いた国際ワークショップを開催し、貸出市場の機能や銀行行動に関する研究発表を行い活発な議論を行った。研究3については、貸出市場における銀行合併が企業の資金調達環境に及ぼす影響に関する論文を、英文学術誌において公刊した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究1から研究5までの各研究課題において、英文学術誌への論文を公刊する、国際コンファレンスで発表するなどの実績を着実にあげているため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究1から研究5に至るまでの各項目について研究を引き続き推進する。特に重要なことは、銀行・店舗レベルでの貸出・預金に関する情報を入手した上で、地域金融市場における競争度の計測、預金・貸出を通じた地域間・地域内の資金循環指標の作成といった研究1と2に関する取り組みを進める点である。これについては、金融庁におけるデータへのアクセスが再び可能になったことから、今後鋭意研究を進める予定である。
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Research Products
(12 results)