2023 Fiscal Year Annual Research Report
小学校国語科におけるデジタル端末で「深く読む」ための調査・実践研究
Project/Area Number |
21H00866
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
難波 博孝 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (30244536)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 美智代 福山市立大学, 教育学部, 教授 (00369779)
豊福 晋平 国際大学, GLOCOM, 准教授(移行) (10308562)
幸坂 健太郎 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (20735253)
本渡 葵 新見公立大学, 健康科学部, 准教授 (20781248)
菅谷 克行 茨城大学, 人文社会科学部, 教授 (30308217)
高橋 茉由 秋田大学, 教育文化学部, 講師 (30961693)
黒川 麻実 大阪樟蔭女子大学, 児童教育学部, 准教授 (50823382)
篠崎 祐介 東京学芸大学, 教育学部, 講師 (60759992)
細 恵子 広島女学院大学, 人間生活学部, 教授 (60825719)
氏間 和仁 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (80432821)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 国語教育 / 読解力 / デジタル |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度においては、4月に台湾台北市立西門小学校にて調査を行った。これにより当初予定していたすべての5小学校における調査を終了した。その後、全調査結果を分析し考察を行う作業を研究全体で行った。その結果、以下のような論文を出版することができた。難波博孝(2023a)「「深く読む」ことの一覧と分類 」『国語教育思想研究』30号、難波博孝(2023b)「小学校における「深く読む」ことについての紙とデジタルによる比較調査 : 質的な考察を中心に 」『国語教育思想研究』31号。 また、本科研全体の調査結果の考察をまとめたものとして、難波博孝編(2024)『デジタル時代の児童の読解力 : 紙とデジタル比較読解調査からみえること』文学通信 を 共同研究者とともに出版することができた。この書籍で示したように、本科研の結果は、同じ児童においては、紙とデジタルで読解力に有意差がなかったこと、デジタル志向の強い児童は、すべての小学校で、すべてのメディアにおいて読解力が低かったことがわかった。 この結果を受け、今後は、紙ベースの読む こと教育の「教育計画」を検討し、紙とデジタルという両方の メディアを含みこんだ、読むことの教育のための「総合的な教 育計画」を考えていく必要があるだろう。その際、紙だけの段 階から紙とデジタル併用への段階へと以降することや同じテキストを紙とデジタルで読み比べていく活動なども考慮に入れられるべきだろう。 この「教育計画」策定においては、学校だけにとどまるもの であってはならない。今回の調査では、読解点数に影響を与えていくつもの要因があり、、家庭や社会も含みこんだ、「新たな読 むことの教育計画」策定が必要であることを示した。
|
Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
|