2022 Fiscal Year Annual Research Report
Menstruation-related symptoms and work productivity in working female population
Project/Area Number |
21H03192
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
野村 恭子 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (40365987)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩田 豊人 秋田大学, 医学系研究科, 助教 (00321894)
前田 恵理 秋田大学, 医学系研究科, 准教授 (30778395)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 月経随伴症状 / 離職 / 職種 / バーンアウト / 月経前症候群 / 更年期障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
①協会けんぽ秋田支部データーベースを用いて検討した。2017年度単年度の特定健診・医療保険突合DB秋田県協会けんぽ保険者35,725名を用いて女性労働者の月経随伴症状の離職に与える影響について分析した。離職者は4056名おり、離職の有病率(%)で最も多い職業は公務員(臨時職員)の20.6%、に続き、サービス業(10.6%)、医療福祉介護職(10.4%)であった。月経随伴症状による離職への影響を検討したところ、悪性腫瘍、女性生殖器がん、気分障害、に比べると離職率は低く、また年齢、職業、BMIを調整した調整オッズで、離職に有意に関連を認めたものは気分障害のみであった。 ②都内T大学病院とA県大学病院に勤務する常勤女性看護師398名(回答率25%、平均年齢31歳)において週に1回以上自覚する性周期と関係ある20項目の身体症状と労働時間、立位時間、夜勤、重量物回数、JCQ(Strain, Demand, Control, Support), Copenhagen burnout (Personal-Work-,Client-related burnout)、PBO,personal burnout, WBO, work-related burnout, ストレイン, demand/control (JCQ)について検討した。若年層で月経周期と関連する身体症状4個以上を自覚していると、精神負荷(WBO, PBO)と有意に関連があった。つまり、月経随伴症状があると、有意にバーンアウトを起こすことと関連があることが確認された。③職域で利用可能な月経前症候群および更年期障害の客観的評価基準を開発した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
月経前症候群の職域の評価尺度の開発が遅れ、現在、国際学術誌に投稿中である。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、内閣府とともに、就労女性のワークエンゲージメントに関する研究として、本研究で実施したデータセットを見直し、月経随伴症状が、”離職”や”プレゼンティーイズム”といった労働生産性に影響するのか分析を展開している。また日本の職場の95%以上が中小規模事業場であり、女性の健康増進が労働生産性をどのように上げるのか、中小規模事業所を対象にガイドラインを作成して、その効果を検証する。
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Research Products
(15 results)
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[Presentation] 出産回数と認知機能との関連におけるアテローム性動脈硬化の影響:大迫研究2023
Author(s)
山崎貞一郎, 野村恭子, 佐藤倫広, 原梓, 坪田(宇津木)恵, 村上任尚, 浅山敬, 辰巳友佳子, 廣瀬卓男, 菊谷昌浩, 目時弘仁, 寶澤篤, 大久保孝義.
Organizer
第82回日本公衆衛生学会
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